菅義偉首相も「“全集中”」!劇場版アニメも大ヒット『鬼滅の刃』入門ガイド

日刊大衆

写真はイメージです
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 コンビニにはコラボ商品があふれ、芸能人がこぞってコスプレ姿を披露。菅義偉首相が「“全集中の呼吸”で答弁させていただく」と国会で発言する……。人気マンガ『鬼滅の刃』が、社会現象となっている。

「たまたま家に帰ってテレビをつけたら、アニメをやってて、それからハマっちゃったわよ〜」と言うのは、辛口の論評で知られる評論家の小沢遼子氏だ。列島あげての大ブームゆえ、乗り遅れると、「知らないの!」と、“キメハラ(鬼滅の刃ハラスメント)”を受けてしまうこともあるという。

 そこで本誌は“鬼滅”の入門ガイドを用意した。まずはアニメ批評家の本田峻太氏に、あらすじを解説してもらおう。

「『鬼滅の刃』の舞台は大正時代。主人公・竈門炭治郎が、ある日、人食い鬼に家族を惨殺され、唯一生き残った妹の禰豆子も、鬼にされてしまいます。炭治郎は妹を人間に戻すため、厳しい修行を経て、鬼を討伐する部隊“鬼殺隊”に入ります。超能力が使えるうえ、首を斬るか、日の光でしか死なない鬼に対抗するため、炭治郎たちは“全集中の呼吸”などの技を身につけ、ときに味方の死を乗り越えながら、戦っていくというストーリーです」

 2016年にマンガ誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載が開始された本作。昨年4月にはテレビアニメ化された。

「人気が爆発したのは、その後で、そこからコミックスがバカ売れ。一時期はマスクと同じくらい品薄となり、問い合わせがすごかったですね」(都内の書店員)

 “鬼滅”の経済効果は、これだけではない。

「今年10月に公開された映画の興行収入は、1か月足らずで200億円を突破。スタジオジブリの『千と千尋の神隠し』が持つ日本記録を塗り替えそうな勢いなんです」(映画誌記者)

 コロナ禍が広がる中でも勢いは止まらず、「むしろ、在宅時間が多くなる中、ネットの動画配信でアニメを見てファンになった人も多い」(前出の本田氏)というから、驚きだ。

■シリーズ累計発行部数は1億冊突破

 ネタバレになるが、本作に登場する鬼たちは、鬼舞辻無惨という親玉に“鬼にされてしまった人間”という設定。こうした背景もあってか、「炭治郎はどこか弱さがあるけど、妹を守るために、もうダメかという修羅場をくぐり抜けて勝つ。しかも、敵である鬼をいたわる優しさもある。今どきいない“いい子”よねえ〜」と、前出の小沢氏も手放しで褒めたたえるのだ。

「映画は、テレビアニメの続編で、原作の7〜8巻で描かれているストーリーがベース。炭治郎たちが、鬼が出没した汽車に乗り込み、鬼殺隊の幹部である“柱”と合流して、敵の幹部と決死の戦いを繰り広げます。繰り返し映画を見に行くリピーターも多く、老若男女問わず、評判がいいですね」(前出の本田氏)

 “兄弟の絆”以外で物語を盛り上げるのは、多彩な仲間たちと、その絆だろう。

「炭治郎の同期で女好きの我妻善逸や、イノシシ頭の嘴平伊之助といったコミカルなキャラクター、甘露寺蜜璃といったお色気キャラも良いスパイスになっており、完成度が高い作品です」(前出の書店員)

 現在、シリーズ累計の発行部数は、1億冊を突破。

「12月には最終巻となる23巻の発売が控えています。実写化の噂もありますし、今後もブームは続いていくでしょう」(情報誌編集者)

 たかがマンガ……と侮るなかれ。『鬼滅の刃』、知っておいて損はないかも!?

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