【動画】-人間は洞窟にとらわれた囚人である-プラトンの洞窟の世界観をクレイアニメで表現したショートフィルム (2/2ページ)

カラパイア

人々は、子どもの頃から手足も首も縛られていて動くことができず、ずっと洞窟の奥を見ながら、振り返ることもできない。入口のはるか上方に火が燃えていて、人々をうしろから照らしている。火と人々のあいだに道があり、道に沿って低い壁が作られている。……壁に沿って、いろんな種類の道具、木や石などで作られた人間や動物の像が、壁の上に差し上げられながら運ばれていく。運んでいく人々のなかには、声を出すものもいれば、黙っているものもいる。……  
洞窟に住む縛められた人々が見ているのは「実体」の「影」であるが、それを実体だと思い込んでいる。「実体」を運んで行く人々の声が洞窟の奥に反響して、この思い込みは確信に変わる。同じように、われわれが現実に見ているものは、イデアの「影」に過ぎないとプラトンは考えていたのだ。  
  
 そしてプラトンは、アリストテレスにこう言った。「私たちは何も知らなさすぎる。私たちは、その洞窟を抜け出して太陽を見なければならない。太陽というものは真実なのだ。そして、太陽を見ようをもがき、考えることを"哲学する"というのだ」と。  
  
 実際に体験したことですら真実でない場合がある。人間は容易に記憶のすり替えができる生き物である。最近では情報を集めるツールが多様化し、たくさんの情報を知ることができるようになったわけだが、果たしてそこに真実はあるのか?自動的に自分に都合のよい真実のみを抽出していないか?なかなか哲学って奥が深いよね。  
  

「【動画】-人間は洞窟にとらわれた囚人である-プラトンの洞窟の世界観をクレイアニメで表現したショートフィルム」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る