『孤グル』に『バイプ』…松重豊で「2021年はテレ東が大躍進」!

日刊大衆

松重豊も出演する『バイプレイヤーズ』(画像は公式ツイッターアカウント@tx_byplayers)より
松重豊も出演する『バイプレイヤーズ』(画像は公式ツイッターアカウント@tx_byplayers)より

 2017年と18年にテレビ東京で放送された異色のドラマ『バイプレイヤーズ』が帰ってくる。2021年1月に第3シリーズの放送が決定したほか、春にはなんと映画化されることも発表されたのだ。

「わき役俳優のことを、バイプレイヤーと呼びます。“監督の指示でわき役俳優たちがシェアハウスで3か月の同居生活を送ることになった”という設定だったシーズン1は遠藤憲一(59)、大杉漣(享年66)、田口トモロヲ(62)、寺島進(57)、松重豊(57)、光石研(59)の6人が、本人役で共同生活を送っていました」(専門誌記者)

 シーズン2では寺島がスケジュールの都合で参加せず、ドラマの放送期間中に大杉さんが急逝。映画を担当する浅野敦也プロデューサーは「大杉漣さんはいつも私に“いつかバイプレイヤーズを映画にしたいね”とおっしゃってました。だから、漣さんが天国に行かれた後、その言葉を実現すべく動いてまいりました」と語っていた。

 遠藤憲一も、

「はじめは大杉漣さんのいないバイプレはどうなっちゃうのかなと思いましたが、ものすごい人数の俳優さん達がワイワイガヤガヤ楽しんで参加してくれて、漣さんも笑って見ていてくれているんじゃないかなと言う気がしています」

 と、それぞれコメントしている。

■スノ・阿部や朝ドラを蹴った高杉も出演!?

「映画のタイトルは『バイプレイヤーズ~もしも100人の名脇役が映画を作ったら~』ですが、その通り100人ものバイプレイヤーたちが出演します。まだ半分以下の41名しか発表されていませんが、この時点で、キャストがこれまで出演したドラマ、映画、舞台の総タイトル数はなんと約8000本です」(前出の専門誌記者)

 告知には41名の俳優陣の顔写真が敷き詰められ、まさに壮観。ちなみに、11月16日発売の『女性自身』(光文社)で「アイドル的な役者と僕は違います」「これからは役者の道を極めたい」として事務所を辞めたとされる高杉真宙(24)も出演している。朝ドラのオファーを蹴った高杉が出演した作品、というだけでも、作品に興味が湧く人は多いだろう。

「宣伝文句の1つとして、“業界内視聴率30%”というのがあります。もしかすると、我々以上に本職の俳優は昔から注目していたのかもしれません。なお、キャスト欄に“阿部亮平”という名前がありますが、ジャニーズのSnowMan・阿部とは同姓同名の俳優。SNSでは、一部カン違いしている人もいましたね」(前同)

■社運をかけたドラマはやや不調だが…

『バイプレイヤーズ』のような、変わり種の作品に定評があるテレビ東京。10月26日スタートのドラマ『共演NG』も注目作だったが、こちらはやや苦戦しているという。

「芸能界最大のタブーである“共演NG”をテーマにした、秋元康(62)が企画したドラマです。主演は中井貴一(59)で、ヒロインは鈴木京香(52)という超大物2人の気合いの入ったキャスティング。“テレ東が社運をかけた”という触れ込みでした。第1話は月曜22時のドラマbiz枠が立ち上がって以降、初回としては歴代1位の6.6%(世帯視聴率 関東地区 ビデオリサーチ調べ)を記録する幸先の良いスタートだったんですが……」(制作会社関係者)

 第2話は4.1%、第3話は4.4%と、視聴率5%を超えてくれない。これについては、中井と鈴木以外のキャスティングに原因があるのでは、という声もある。

「鈴木と中井以外にも、“共演NGな2人ばかりが集まってしまった!”という設定で『元アイドル』や『キャラ被り』という多くのNGコンビが登場するんですが、全体的に“若月佑美(26)と小野花梨(22)”“細田善彦(32)と小澤廉(29)”といった、よく言えばフレッシュ、悪く言えばちょっと集客力の弱い役者が多いんですよ」(前同)

■逆転の可能性は大いにある!

 しかし、終わり良ければすべて良し。ここから巻き返しを図れる可能性も高いという。

「まず、同じく秋元プロデュースの19年の日曜22時30分枠の『あなたの番です』(日本テレビ系)の例があります。2クールドラマで、第1章(10話まで)は最高8.3%、最低6.3%でしたが、最終回は驚異の19.4%を記録しています。『共演NG』も、徐々に話が進んでいるし、これから伸びしろはありますね」(前出の関係者)

 ドラマの内容そのものも、脚本や演技の評判は悪くない。鈴木と中井はドラマの中でお互いを「うんこ野郎」「クソ女」と呼び合う、さすがベテランと言える安定感のある演技を見せている。

「舞台はテレビ東洋ですが、略称は『テレ東』で、“ウチは池の水抜いたり、人んちで充電させてもらったりが専門だしな”と、『池の水ぜんぶ抜く』や『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』を自虐する場面もある(笑)。レビューサイト『Yahoo!テレビ.Gガイド』でも5点満点中4.28点を記録していて、ファンは多い。まだまだこれからですよ」(前同)

 さらに、テレ東には追い風が吹きそうだ。11月26日の定例会見で、テレビ東京の石川一郎社長が年末年始の大型特番について発表したのだ。

■年末年始にはテレ東の看板番組ラッシュ!

「元旦は『充電旅』と『池の水~』『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』など、人気レギュラー番組を特番で編成することを明かし、そして、大みそかはもはや年末年始の風物詩となった松重豊主演の『孤独のグルメ』を放送すると発表したんです。石川社長は“パンチのあるものができた”と豪語しています」(女性誌記者)

 松重演じる中年男性の井之頭五郎が、心の中で感想を言いながら、小さなレストランや食堂でじっくり食事を楽しむ、という唯一無二のスタイルのドラマ『孤独のグルメ』。今回のスぺシャルについて、高野学編成局長は、コロナ禍を念頭に「飲食店にとって大変な年だった。感謝と応援の気持ちを込めて放送したい」と意気込みを明かしている。

「主演の松重も“日本中いや世界中の飲食店が大変なことになっている2020年。その最後を締めくくる『孤独のグルメ』。果たして井之頭五郎は今年どうしていたのだろうか?そして最後に何をしでかして、何を喰らうのか?大晦日スペシャル、乞うご期待”と、告知ツイートを行いました。コロナ禍で大不況の飲食業界をどう盛り上げてくれるのか、楽しみですね」(前同)

■コロナ禍で独り勝ちに成功

 今年のコロナ禍で、社会情勢は大きく変わってしまった。それはテレビ業界も例外ではないのだが、テレ東だけは大損せずに成功したという。

「11月12日の『朝日新聞デジタル』が 在京民放5社の2020年9月中間決算の結果を発表しました。コロナ禍による広告減で売上高は5社とも大幅に減っています。

 ところが、テレビ東京ホールディングス(HD)だけは、減益や赤字どころか、純利益2.7倍アップを記録しているんです。通販事業が巣ごもり需要の現状で好調だったため、そちらで賄えたようです」(全国紙記者)

 思えば、コロナが猛威を振るっていた4月も、テレ東はしたたかだった。出川哲朗(56)、IKKO(58)、みやぞん(34)を起用していたロケ番組が収録できなくなり、窮地に陥ったかと思いきや「ロケが中止になったから、在宅バラエティにしよう!」という発想で、前代未聞の在宅バラエティ『割り込んでいいですか?』に企画変更。構想からわずか3日で収録という切り替えの早さが「いかにもテレ東らしい」と称賛されていた。

 ピンチに強いテレビ東京。2020年の好調を、2021年に持ち越せるのかーー?

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