１１月３０日、日本テレビが定例会見を行い、１２月２６日に放送される同局系『嵐にしやがれ』の最終回が１９時から一部生放送されることを明らかにした。

　日本テレビの担当者は「嵐は１９９９年の結成で２１年、日本テレビも深くおつき合いさせていただいた。その辺のところがお伝えできたらと思っております」とし、「彼らに縁のあるゲストにも出演いただきます。リスペクトをし、嵐に感謝の気持ちを込めて放送したいと思います」と話した。

「１２月３１日を前に、嵐の冠番組の最終回がアナウンスされ、いよいよ活動休止が迫ってきていることを実感しますよね」（女性誌ライター）

　もう１つの嵐の冠番組『ＶＳ嵐』について、１１月２７日にフジテレビは１２月２４日の４時間スペシャルで終了することを発表。同局の遠藤龍之介社長（６４）は「１２年間の集大成として期待を裏切らない、さらに上回るものを作りたい」と番組への思いを語った。

「『ＶＳ嵐』が最終回を迎える１２月２４日はクリスマスイブでもありますが、メンバーの相葉雅紀（３７）の誕生日でもあります。その相葉は『ＶＳ嵐』の後継番組『ＶＳ魂』でもメインを務めることになります」（前同）

■個性豊かな新メンバーとは？

　２００８年４月に始まり１２年間続く『ＶＳ嵐』に代わり、２０２１年１月３日よりスタートする『ＶＳ魂』。どんな出演者でも笑顔でゲーム対決を楽しめるという『ＶＳ嵐』のコンセプトはそのままに、個性豊かな新メンバーとともに、毎回ゲストを迎えて対決するゲームバラエティ番組になるという。

　遠藤社長は『ＶＳ魂』について「新メンバーも初回の放送で発表するので楽しみにしてほしい」と話している。

「初回は３時間スペシャルということで、新春を彩る華やかな内容になるのではないでしょうか。特に気になるのは、相葉とともに番組を盛り上げることになる“個性豊かな新メンバー”ですよね」（前出の女性誌ライター）

■キンプリ、セクゾ、ジャニーズＷＥＳＴ！

　広告代理店関係者は、

「『ＶＳ魂』に出演する相葉以外のメンバーが聞こえてきました。これが意外なメンツなんですよね」

　と話し、こう続ける。

「まず１人は、相葉の盟友である風間俊介（３７）。さらに、Ｋｉｎｇ＆Ｐｒｉｎｃｅ（キンプリ）の岸優太（２５）とＳｅｘｙ Ｚｏｎｅ（セクゾ）の佐藤勝利（２４）、そして、ジャニーズＷＥＳＴの藤井流星（２７）だといいます。相葉を含めた５人のメンバーがゲストチームとゲームを繰り広げることなるといいますね。

　この顔ぶれは意外な組み合わせでもありますよね。一部では『ＶＳ魂』は、嵐のメンバーである相葉が持つ人気や知名度を活かして、ジャニーズ事務所の将来を担う若手ニュースターを育成するための番組になるとも言われてきました。

　そのため、やや人数は多くなりますが、相葉とサポート役の風間に加え、“ポスト嵐”の最有力候補であるキンプリのメンバー全員が出演するのではないかとささやかれていました。ところが、ふたを開ければこのメンツ。驚きですよね」

■相葉の盟友で安定感抜群の風間

　番組の中心・相葉雅紀と同い年の風間俊介は、相葉の２０年来の親友として知られる。

「２人はジャニーズＪｒ.時代、都内でレッスンを終えると一緒にＪＲ総武線に乗って帰宅していたという“チーム総武線”ですよね。

　また、風間は『ＺＩＰ！』（日本テレビ系）のＭＣをはじめ、数々のバラエティ番組でも堅実に司会をこなす実力者。相葉も風間がいれば安心して番組を回すことができる、納得の人選です」（前出の広告代理店関係者）

　メンバー全員で出演するのではと噂されていたキンプリからは、岸１人が起用される形となった。

「岸が単独で出演することになりましたが、彼の起用にも納得感がありますよね。キンプリはポスト嵐の筆頭候補ですし、新時代のジャニーズをけん引するのはキンプリだとも言われていますから。そのキンプリで岸はリーダーを務めていて、メンバーの中ではどちらかと言うとバラエティ寄り。

　キンプリには天然キャラの平野紫耀（２３）もいますが、彼は『未満警察 ミッドナイトランナー』に主演したり、小栗旬（３７）を慕う役者陣が集まる『小栗会』にも出入りしているほどですから、今後は役者を中心にやっていきたいという意向があるのではないでしょうか。

　岸も平野に負けず劣らずの天然キャラであるうえに、今年の『２４時間テレビ』（日本テレビ系）ではメインパーソナリティーを務めましたし、何より運動神経が抜群にイイ。『ＶＳ魂』では大いに活躍してくれるのではないでしょうか」（前同）

■ジャニー喜多川氏のスペオキ・佐藤勝利

　セクゾの佐藤は、２０１９年７月に逝去したジャニー喜多川氏の“スペオキ”（スペシャルお気に入り）だったため、最速でデビューできたとささやかれている。

「今回『ＶＳ魂』への起用が決まったのも、ジャニー氏のスペオキだったから、という理由もあるかもしれません。ただ、それだけではないでしょう。実は、セクゾはグループとしてここ数年低迷状態にあったんです。そのため、少し前から嵐を担当していたスタッフがセクゾを見るようになり、今年に入ってから大規模なテコ入れが行われているといいます。

　相葉の番組に、嵐のスタッフがケアをしているセクゾの佐藤が加入するというのは自然な流れとも思える。また、佐藤は一般的な知名度はまだまだですが、ジャニー氏が認めた人材。彼もまた、今後のジャニーズを背負っていく存在になっていくのではないでしょうか」（前出の広告代理店関係者）

■藤井流星は相葉の「舎弟１号」

　新メンバーの中でも特に意外だと思えるキャスティングが、ジャニーズＷＥＳＴの藤井ではないだろうか。

「たしかに“大穴”の起用に見えます。ただ、藤井は相葉とプライベートでも親交が深く、正月には藤井が相葉の家に行き、相葉の母親の手料理を食べたり、お年玉をもらったりするような関係だといいます。

　藤井は４月２０日の『バゲット』（日本テレビ系）に出演した際、相葉から“舎弟１号”と呼ばれていると話し、“舎弟２号は風間くんらしくて、僕はけっこういい位置の舎弟ですね”とも明かしています。つまり、『ＶＳ魂』には相葉の舎弟１号と２号がそろって出演することになるんです。

『ＶＳ魂』は相葉の“嵐パワー”を傘に、若手を育成する番組とも思われていましたが、それ以上に“相葉の看板番組にしていきたい”というジャニーズ事務所の意向が強く出たキャスティングになったのではないでしょうか」（前出の広告代理店関係者）

■相葉の“ポジション確立”をサポートする黄金メンバー

　嵐の活動休止後、大野智（４０）はすべての芸能活動をストップすると言われている。櫻井翔（３８）はキャスター業をメインに、二宮和也（３７）は俳優業を、松本潤（３７）については俳優業、それも２０２１年は舞台中心に活動をすると言われている。

「そして相葉は、バラエティのＭＣを中心にしていくと言われています。ただ、元ＳＭＡＰの中居正広（４８）などに比べると、まだまだＭＣの実力は伴っていないと見る関係者も少なくありません。

　しかし、風間と藤井の舎弟コンビが相葉をサポートし、キンプリの岸とセクゾの佐藤が若手有望株として活躍する、という体制は相葉にとっても非常にやりやすいでしょう。そう考えるとベストと言っていいメンバーがそろったのかもしれません。

　相葉に嵐という看板がなくなっても、しっかりとバラエティ番組でポジションを確立できるよう、最高の編成を用意したのではないでしょうか。さらに特番の際には、櫻井や二宮など、嵐のメンバーが出演すれば番組が盛り上がることは間違いないでしょうね」（前出の広告代理店関係者）

『ＶＳ嵐』の終了を惜しむ声は多いが、『ＶＳ魂』のスタートも楽しみだ！