2020年「今年の顔」が伊藤健太郎?「チグハグ幽霊」の末路

日刊大衆

伊藤健太郎
伊藤健太郎

「あれだけの騒動を起こしたわけだから、話題になるのは当然。ただ、ちょっと目を疑いましたよね……」

 と、女性誌記者が語るのは、俳優の伊藤健太郎(23)について。

 伊藤が起こした騒動といえば、10月28日のひき逃げ事件。伊藤が運転する車が、渋谷区の路上で2人乗りバイクと衝突。重傷を含む2人のケガ人を出す事故にもかかわらず、伊藤は現場を離れ、翌29日に自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、警視庁に逮捕されたのだ。

「その伊藤が、フリーアナウンサーの田中みな実(34)とともに“今年の顔”に選出されたんです。これは、11月4日に発売された月刊誌『日経トレンディ』12月号(日経BP社)で発表されたもの。伊藤のインタビュー記事も掲載されていますが、伊藤の現状を考えると、まったく空しい。逮捕時に公開直前だった出演映画『とんかつDJアゲ太郎』と『十二単衣も着た悪魔』は公開されたものの、それ以外の舞台、テレビ、CMなどすべての仕事から降板。タイミング的に悪い意味での“今年の顔”か? と思ってしまいましたね」(前同)

 同誌に掲載されたインタビューでは《でも絶対に逃げない。「だって負けたくないじゃないですか」》と伊藤が発言しており、インタビュー記事の隣は「ドライブレコーダー特集」で、同誌にはまったく非はないものの、意味深な構成になってしまっていた。

■CM起用の反動は多額の違約金

「11月7日発売の『W!VOL.28「伊藤健太郎SPECIAL」』 (廣済堂ベストムック445号)の表紙も伊藤で、メインコピーは“伊藤健太郎がわからない!?”となっています。“なんで逃げてしまったのか”“君という人間がよく分からない”という嘆きの声のようになってしまいました(笑)」(前出の女性誌記者)

W! VOL.28「伊藤健太郎SPECIAL」 (廣済堂ベストムック 445号)

 11月30日、ビデオリサーチが、2020年関東地区の年間タレント別テレビCM出稿量の調査結果を発表しているが、伊藤は『タレント別テレビCM起用社数』で3位(18社)を記録している。騒動前は、本当に「今年の顔」にふさわしいタレントだったことがよく分かる。「2年先までスケジュールが埋まっていた」という声もあながちウソではないだろう。

「それだけに、反動も大きかった。11月11日付の『デイリー新潮』は、過去に不祥事でCMを降板した小出恵介(36)の例から、伊藤のCMの違約金は5億円になると推測しています。伊藤の場合、12月5日から主演の舞台『両国花錦闘士(りょうごくおしゃれりきし)』もありましたからね。関係各所への被害は甚大でしょう」(前同)

■フジとNHKの出禁は避けられない

「テレビ番組は、NHKが今年12月放送予定の夜の連続テレビ小説『うっちゃん』の出演取り消しや、朝ドラ『スカーレット』のように、伊藤の出演作のオンデマンド配信も停止。フジテレビは10月29~31日にかけて伊藤が出演していた番組すべてが差し替えになりました。来年1月3日、4日放送予定のドラマ『教場2』も急きょ撮り直しです。これだけの迷惑をかけたら、出禁を言い渡されても文句は言えませんよ」(制作会社関係者)

『教場』の主演は国民的スター・木村拓哉(48)。事務所のトップ中のトップタレントの主演ドラマから、しかも撮影中に逮捕者が出たことになる。ジャニーズとの関係悪化も避けられないだろう。

 しかも、伊藤は来年のフジテレビの月9ドラマに準主役で出る予定があったという。

■日テレも激怒

「2021年7月期放送の月9ドラマに、伊藤は主演の波瑠さん(29)に次ぐ二番手で出演予定だったそうです。共演には沢村一樹さん(53)らも予定されていたそうです。ドラマの内容は医療ものとのこと。ただ、ひき逃げ事件を起こして、来年の7月放送の連ドラの2番手を張るのはさすがに無理。しかも、シリアスな医療ものドラマではなおさらNGですよね。キャスティングは大幅に見直しになるでしょうね」(前出の女性誌記者)

 伊藤は新年を飾る大型ドラマの『教場』だけでなく、フジテレビの代名詞ともいえる月9ドラマまで潰したことになる。

「日本テレビも、伊藤が準主演の『今日から俺は!!劇場版』が興行収入50億円超えの大ヒットを記録したというのに、もう続編は制作できないでしょう。しかも、19年4月5日の放送から同局の『ZIP!』で『伊藤健太郎の ZIP!シネマ』のコーナーを放送していましたが、今回の事件でこちらもおじゃん。朝の情報番組のワンコーナーを埋めるのは簡単ではないし、日テレも伊藤に対しては激怒しているんじゃないでしょうか」(前同)

 しかし、伊藤が本当に針のムシロに座るのは、来年に入ってからだという。

■来年も伊藤の作品はどんどん話題になる

「伊藤はさすが“2020年の顔”というべきか、今年、非常に多くの映画やドラマに出演しています。今年12月から来年にかけてDVD化する作品も多い。たとえば、今年7月公開の映画『のぼる小寺さん』は、12月2日にDVDが発売されます」(前出の女性誌記者)

 確定しているだけでも、1月には『今日から俺は!!劇場版』と2月に『宇宙でいちばんあかるい屋根』が発売予定。そのほかにも映画作品は『弱虫ペダル』、『とんかつDJアゲ太郎』、『十二単衣を着た悪魔』が、21年上半期にDVDや動画サイトで公式配信される可能性が高い。

「伊藤は今年、ドラマでは極端に大きな役をやっていませんが、映画はどれも主演やヒロインの相手役や準主役など重要な役ばかり。本人は謹慎中にもかかわらず、クローズアップされる可能性は十分にありますね」(前同)

 自分は謹慎中なのに、雑誌や作品での発言や映像がひとり歩き……伊藤本人は、まるで自分が幽霊になったかのような思いをしているのではないだろうか。

 ちなみに、10月31日に放送されるはずが、逮捕を受けて放送が差し替えられた伊藤出演のドラマのタイトルは『ほんとにあった怖い話2020特別編』というーー。

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