深田恭子主演『ルパンの娘』映画化で囁かれる“極上隠し玉”女優の名前
12月3日、深田恭子(38)主演のドラマ『ルパンの娘』(フジテレビ系)の映画化が発表された。
『ルパンの娘』は、横関大の同名小説が原作のドラマ。泥棒一家“Lの一族”の娘・三雲華(深田)と警察一家の息子・桜庭和馬(瀬戸康史)の禁断の恋を描くほか、スタイリッシュな泥棒スーツや、ちょっと間抜けで面白いポージング、突き抜けたキャストの演技などなど、見どころの多い作品である。
深田と瀬戸以外も、橋本環奈(21)、渡部篤郎(52)、小沢真珠(43)、栗原類(25)、どんぐり(60)、小畑乃々(10)、藤岡弘、(74)、マルシア(51)、我修院達也(69)、麿赤兒(77)という超豪華キャストがそろうことになる。
「スタッフ陣も、ドラマと同じく監督は武内英樹で脚本は徳永友一。2人ともさまざまな名作に関わってきましたが、最近では19年に映画『翔んで埼玉』で日本アカデミー賞を総なめにしています」
『翔んで埼玉』は、埼玉県を盛大にディスった映画だったが、主演の二階堂ふみ(26)とGACKT(47)を筆頭に、濃すぎるキャラと突きぬけた世界観が大好評で、ファンタジア国際映画祭・アジアン最優秀長編作品賞・金賞受賞を獲得。興行収入も37.6億円という大ヒットを記録している。
■映画の新キャラは誰だ!
「『ルパンの娘』も、キャラの濃さが『翔んで埼玉』に通じるところがありますね(笑)。映画化となれば、かなりの豪華キャストが仕込まれるのは間違いない。『翔んで埼玉』で実績の残している武内×徳永コンビだけに、フジテレビも無茶をさせてくれるんじゃないでしょうか」
福田雄一監督が、ほぼすべての作品で佐藤二朗をキャスティングして、橋本環奈やムロツヨシ(44)も「福田組」と呼ばれ、多くの福田作品に起用されるように、映画監督は信頼した役者を繰り返し使う傾向がある。はたして、映画『ルパンの娘』に起用されるのは誰なのか。
「それこそ、二階堂ふみの可能性もある。主演した『翔んで埼玉』では、二階堂自身の提案で“男装の令嬢で”はなく、原作通り“名前も外見も女性らしいが男性”を演じており、実力も確かですからね。両手両脚を棒に縛られて茹でられそうになったり、どう見てもサバンナな群馬県に絶叫したり、吹っ切れた演技をみせてくれる。今年は『NHK連続テレビ小説『エール』でも大活躍しているし、幅の広さは監督としては大いに魅力です」(女性誌記者)
■上野、北川、天海…多すぎる候補!
過去に武内が手掛けた作品から考えると、多くの有名女優が候補に浮かんでくる。実際、深田恭子も、武内監督が演出した98年のドラマ『神様、もう少しだけ』に主演し、大ブレイクを果たしたのだ。
「06年の『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)で主演だった上野樹里(34)が出る可能性もありますよね。今年9月に、ドラマが実に6年ぶりの再放送をして話題になりましたから、面白いと思います。『のだめ』での演技をみるだに『ルパンの娘』もまったく問題ないでしょう」(前同)
ほかにも、フジテレビで武内監督が演出したドラマでは、“織田信長女性説”を下敷きにした13年のSPドラマ『女信長』で、ヒゲとマゲがバツグンに似合っていた天海祐希(53)。同年に『独身貴族』で結婚・仕事・夢に絶望したアラサーの“結婚難民”を演じた北川景子(34)といった、そうそうたるメンツが武内監督と仕事をしている。
そんな中でも、別格の有力候補として名前が挙がっているのが綾瀬はるか(35)だという。
■綾瀬が一歩リード?
綾瀬は武内監督作品では18年に映画『今夜、ロマンス劇場で』で主演を務めている。「白黒映画から抜け出たお姫様」という異色の設定だったが、18年の『クリエイティブヴィレッジ』で武内監督は綾瀬について以下のようにコメントしている。
「綾瀬はるかさんは、前から一緒に仕事がしたいと思っていた女優さんです。今回はストーリー自体もピュアな物語だったので、彼女くらいピュアで天然かつ真摯な人じゃないと成立しないと思っていました。綾瀬さんにぴったりな役の映画を演出できるということは、監督冥利に尽きましたね」
綾瀬の場合、『ルパンの娘』主演の深田との関係からも有力視されている。
「深田は、綾瀬とは20年近くの付き合いの大親友なんです。19年の12月25日には、深田がインスタに2人がサンタの帽子をかぶったツーショット写真を掲載していて、“お喋りがつきなくて思い出話と近況と気がついたらイブを迎えていました”と、クリスマスに夜通し遊ぶ仲なんですよね。もし綾瀬がキャスティングされた場合、非常に息の合った演技をしてくれるでしょうね」(前出の女性誌記者)
■過去に深田と共演歴のある彼女か?
15年の武内ドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』(フジテレビ系)に主演した杏(34)という可能性もある。超合理主義者で超堅物女子の杏と、自称“高等遊民”のアラフォー・ニート長谷川博己による恋愛ドラマだ。ザ・ピーナッツの『ふりむかないで』を踊るオープニングが、話題となった。
「“僕も大好きな作品で、結構ファンの目線で見ているので、ぜひやりたいです”と、17年に『マイナビニュース』のインタビューで武内監督が話しているほど、お気に入りの作品のようです。監督は違いますが、杏は『妖怪人間ベム』(日本テレビ系)で妖怪人間ベラを演じたり、“濃いキャラ”も得意ですよね。ちなみに、杏は新人時代の09年に深田と『華麗なるスパイ』(日本テレビ系)で共演したことがありますね」(前同)
『華麗なるスパイ』での杏は「国家のスパイ組織で暗躍する深田と長瀬智也の正体を突き止めようとするゴシップ記者」という役だった。もし『ルパンの娘』に警察やジャーナリスト役で起用されたとしたら、11年前の共演作『華麗なるスパイ』も話題になるかもしれない。
■キャスティングの基準は「1周回って」
武内監督はキャスティングについて『マイナビニュース』のインタビューで、
「1周回って面白いなっていうのがあるじゃないですか。僕はその“1周回って”っていうのが好きなんです。小沢真珠さんは一時期昼ドラで一世を風靡(ふうび)されて、1周回ったら若い人たちにも新鮮に映るんじゃないかなっていうのがあって。ほかにも、どんぐりさんとか、前作(翔んで埼玉)の加藤諒とかは、是が非でも使いたいってプロデューサーにお願いしてキャスティングしました」
「全体的にぶっ飛んだキャスティングにしたいよね、あまりテレビドラマに出ない方のほうが面白いよね、その中で逸材を掘り起こしたいよねって話をしていました」
と、自身の方針を明かしている。『翔んで埼玉』でGACKTを高校生役に抜擢したり、写真だけの出演とはいえX JAPANのYOSHIKI(55)とTHE ALFEEの高見沢俊彦(65)で“千葉VS埼玉 出身有名人対決”をさせて、日本中のドギモを抜いた武内監督の実績を考えると、非常に説得力がある。
はたして『ルパンの娘』の新キャラとして起用されるのは、誰なのかーー。