蒼井優がひとりレバニラをツマミにビールをたしなむ庶民派中華チェーンとは?

日刊大衆

蒼井優
蒼井優

アイドル食堂・第51回 日高屋

■日高屋のカウンターでひとりレバニラとビール

 アイドルだってメシを食う。男性ファンには敷居が高い店は女性誌で紹介するが、低い店ならバラエティ番組の格好のネタ。この連載でも何度となく、そんな隠れお気に入りを紹介してきた。だが、かの蒼井優が日高屋でレバニラとビールでまったりするのが習慣と聞けば、胸がざわついてくる。ソースは16年11月30日放映の『TOKIOカケル』(フジテレビ)だ。

 番組に蒼井は映画『アズミ・ハルコは行方不明』で共演した高畑充希とともに出演。2人が一緒に食事をする時は居酒屋だと語り、店名は明かさなかったが、「チェーン店も行きます」と庶民的な一面を披露した。

 さらに「1人で行ける場所は?」と問われると、蒼井は日高屋だと答えたのだ。

 それを聞いたせんべろ好きの松岡昌宏でさえ、「ちなみに日高屋飲みっていうのはかなり…」と言葉を選ぶ。「女優らしからぬ」と続けたかったのだろう。彼女は照れながらいつも頼むメニューを口にした。

「ビールを飲んでいます。レバニラを食べながら……。自分の好きな席があって、短いカウンターで1人でずっと飲んでる」

 この台詞に国分太一も「いやー、かっこいいね」とグッと来た様子。気取らないかわいげは男殺しとも言える。彼女が浮き名を流してきた相手は岡田准一大森南朋鈴木浩介堤真一三浦春馬石崎ひゅーいら年齢もバラバラなスターたち。次々と出る熱愛が噂されては破局を迎えてきた。

 おかげで“魔性の女”扱いもされたが、恋愛に疲れ、癒しを求めた結果が南海キャンディーズ山里亮太との結婚だったのか……。

 昨年6月5日、山ちゃんと彼女が交際2か月で結婚を発表したのも、ざわつき級のニュースだった。旦那を人相で決めないのはさすが、と思うのと同時に、なんだか猛烈に妬けてもきた。よりによって山ちゃんかよと。

 なら俺にだって可能性あったんじゃね? 的な感覚が年甲斐もなく沸き上がってきた。そんな読者はけっこういたろう。数々の華やかな恋愛経験を経て、“非モテ”男性に落ち着く女性は少なくないなどと『女性自身』(光文社)にも書かれていたっけ。

 もっとも、『TOKIOカケル』で彼女は、30歳オーバーからアラフォーぐらいの女性たちで集まって食事を作って食べる、「婦人会をしている」と話していた。「31歳(当時)なので、女子会っていうのはちょっとおこがましいから婦人会」だとか。その集まりでは「保険などが話題になる」と笑いを誘っていた。

 山ちゃんは蒼井と結婚するまで15年、ずっと東中野に住み続けていた。東中野愛が強すぎ、同一エリアで何度も引っ越しを繰り返したという。エッセイ集『天才はあきらめた』(朝日文庫)を出版した際、駅前のBOOK+という書店に手書きポップも贈ったとか。山ちゃんは東中野の飲食店にも度々出没。

 ツイッターには「久しぶりの東中野十番(※餃子とタンメンが看板の町中華の老舗)を堪能! やはり美味い!」とか「東中野のいつものお店で1人楽しくもつ焼きを堪能。最近の東中野のパワーアップ具合は何かを疑ってしまうほど!」などと、すっかり地元ライフをエンジョイしている様子を綴っていた。

 19年3月16日放映の『人生最高レストラン』(TBS)でも、東中野に移転してからでも40年以上になる和風パスタの名店MOSESや、野方の秋元屋系のもつ焼きの人気店丸松を紹介。MOSESについては、「あまりのおいしさに、一時期週3~4回は通っていた」と語った。十番やMOSESは近隣の明大中野中高のソウルフードであり、往時の若貴兄弟の行きつけ。拙著『名門高校 青春グルメ』(辰巳出版)でも紹介した。

■町中華も餃子も好き

 結婚を機に東中野は離れたようだが、蒼井もむろん、交際時には山ちゃん宅にも人目を忍んで訪れたろう。もともと行きつけのフィットネスジムがあった、とも報道されている。ということは、十番やMOSESの味を未来の夫と堪能した可能性はある。およそ一人ビールとレバニラで息抜きするなら、ぼくも十番を選びたい。ただ、十番の味がデフォルトになってしまうと、日高屋が辛くなるが……。

 かく言うぼくは今夜も日高屋のお世話になった。再びの新型コロナ感染者増大による自粛で、酒類を提供するチェーンがなくなった。あっても22時までという、日高屋が最も遅い部類だからだ。そして、偶然レバニラでビールを飲んだ。ぶっちゃけを言えば、『TOKIOカケル』でのコメントはその場で検索して知ったのだ。なんとも侘しい偶然である。

 蒼井は今年1月17日放映の『ぴったんこカン・カン』(TBS系)で高橋一生とともに、なすカレーやドラゴン炒飯で知られる赤坂の珉珉(みんみん)を訪れていたし、町中華好きとは知っていた。今年3月28日放映の『豪華俳優が本気で食べたいグルメ争奪戦! FNS春の祭典2020』(フジテレビ系)でも、製造日を含め4日間しか保存ができないという、宮崎・都城のぎょうざの丸岡のお取り寄せを紹介したらしい。蒼井は福岡市出身(ちなみに名門進学校の筑紫女学園中卒)なので、丸岡の餃子に馴染みもあるのだろう。

 ぼくは4年前に九州にひと月ほど滞在し、都城も訪ねたが、生憎の暴風雨に妨げられ、チェックイン後は深夜まで部屋から出られず、ローカル食をほとんど味わえなかった。丸岡はテイクアウト専門で、夕方前には売り切れてしまうと後で聞いた。翌朝は早くに移動予定だったので、悔しい思いをした。お取り寄せすればいいと言っても、さすがに1パック買うのに、1500円も送料はかけられない……。

 そんな出来事にも彼女とのニアミスを感じてしまうのだ。やっぱり自分と彼女の唯一の接点は日高屋のレバニラ。十番や珉珉には逆立ちしたって勝てない、いつものレバニラ……。そして、ぼくと違い、もう彼女が日高屋で一人放電することもなかろう……。

 もっとも、日高屋ではレバニラは上出来の部類のメニュー。ややレバーに臭みはあるし、ニラの量がメニューの写真とは段違いに少ないが、ともかく味が濃く、ビールががぶがぶ進むのは保証できる。サクッと独り酒には打ってつけのアイテムなのだ。

(取材・文=鈴木隆祐)

「蒼井優がひとりレバニラをツマミにビールをたしなむ庶民派中華チェーンとは?」のページです。デイリーニュースオンラインは、人生最高レストラン石崎ひゅーいTOKIOカケル高畑充希高橋一生エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧