『半沢直樹』監督、ダウンタウン担当、TBS社長も…出世TVマンの“共通スポーツ”

日刊大衆

堺雅人
堺雅人

 12月10日発売の『週刊文春』(文藝春秋)に掲載された、エッセイストの阿川佐和子(67)の連載『阿川佐和子のこの人に会いたい』に、TBS所属でテレビドラマディレクターや映画監督を務める福澤克雄氏(56)が登場した。

「福澤氏といえば、演出として木村拓哉(48)主演の『GOOD LUCK!!』をはじめ、2013年版の最終回で42.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)、今年放送の続編でも最終回に32.7%と驚異的な視聴率を残した、堺雅人(47)主演作『半沢直樹』と、数々の名作ドラマを手掛けたことで知られています。あの福澤諭吉の孫の孫、玄孫であることも有名ですね。

 対談ではそんな名監督の過去にも迫っているのですが、祖父の祖父、福澤諭吉が開いた慶應義塾で、幼稚舎(小学校)から大学まで一環してラグビーをプレーしてきたラガーマン。実力も折り紙付きで、慶應義塾高等学校時代にはラグビー高校日本代表にも選ばれています。そのため、福澤氏はラグビーをテーマにしたドラマ『ノーサイド・ゲーム』の演出には思い入れがあったようです」(芸能記者)

■優秀なテレビマンにはラガーマンが多い

 ちなみに、2017年11月22日付の『デイリー新潮』によると福澤氏のポジションはフォワードの中にあっても飛び切りの運動量を求められるロックだったという。

「福澤氏は、『半沢』以外にも中居正広(48)が主演した『砂の器』や映画『私は貝になりたい』などを監督。そして実は彼のように、みんがの憧れる優秀なテレビマンには、不思議と元ラガーマンが多いんです。

 福澤氏のいるTBSの佐々木卓社長(61)も早稲田大学高等学院と早稲田大学時代はラグビー部に所属。スクラムハーフとして活躍して、日本代表の監督も務めた名将・大西鐵之祐さん(故人)の指導で、高校時代は全国大会出場も経験しているんです」(前出の芸能記者)

 元ラガーマンが活躍しているのはTBSだけではない。

「『人志松本のすべらない話』をはじめ『ダウンタウンなう』、『ワイドナショー』といったフジテレビで放送されるダウンタウン番組を多く手掛け、『めちゃ×2イケてるッ!(めちゃイケ)』にも度々姿を表していた、チーフプロデューサーや制作統括として活躍する中嶋優一氏(48)も慶應義塾大学のラグビー部出身です」(前同)

■フジの昼の顔にもラガーマンの血

 フジテレビの昼の顔といえば『バイキングMORE』。32年にわたって日本の昼を彩ってきた『森田一義アワー笑っていいとも!』の後任というプレッシャーのかかるコンテンツだが、この番組の命運を握る男も元ラガーマンだという。

「9月から『バイキングMORE』に改題したのですが、それと同時にバラエティ畑の第二制作室から情報制作局へ制作が移行となったんです。ここでチーフプロデューサーを務めるのが加藤正臣氏。名実ともに情報番組になった『バイキング』の命運を握る男として注目を集める加藤氏も、慶應義塾大学時代にラグビー部に在籍。

 スポーツと教育について取り上げているWebメディア『SPODUCATION』で、9月29日付で掲載された、ラグビー元日本代表で慶応大学出身の野澤武史氏(41)のインタビュー記事によると、加藤氏は副キャプテンで高校時代には日本代表に入る優秀な選手で、野沢氏が言うには“細かく論理立てすることに長けていた”そうです」(前出の芸能記者)

■W杯中継の日テレも

 昨年、日本中が熱狂した『ラグビーワールドカップ2019』で地上波の民放で唯一の放映権を獲得していた、日本テレビ。ここにも元ラガーマンはいる。

「日テレの取締役執行役員で編成などを担当する福田博之氏も高校と大学でラグビーをやってきた人物です。2019年10月5日付の『Yahoo!ニュース』のメディアアナリストの鈴木祐司氏の記事によると、福田氏はワールドカップすら始まっていなかった時代の入社試験の最終面接で“ラグビーのW杯をやりたい”と掲げたそうです。もしかしたら、昨年の大会の盛り上がりも、福田氏の熱意の賜物なのかもしれませんよね」(テレビ誌記者)

 そして、『シューイチ』などに出演する安村直樹アナウンサー(32)も慶応大学のラグビー部出身だという。

「2019年5月10日付のWEB版『日刊スポーツ』の記事によると、安村アナは小学校3年生から競技を始めて、大学時代にはスタンドオフとして頭角を表し、秩父宮ラグビー場のピッチに立ったこともあったそうです。安村アナのラグビー愛は今も健在で、サンウルブズの試合や2019年大会では目標だったW杯の実況も務めています」(前同)

■極めつけは大スター選手

 さらに日テレには、1980年代にラグビー界のプリンスと呼ばれた大物もいるという。

「スポーツ局専門局長の本城和彦氏(60)です。あの松尾雄治(66)と並んで“伝説のスタンドオフ”の1人に数えられることもあった選手で、早稲田大学ではTBSの佐々木社長ともプレーし、不動の司令塔として活躍し、人気も集めていました。日本代表、サントリーの一員として活躍したあとは男女の7人制ラグビーの日本代表強化委員長を務め、2016年リオデジャネイロ五輪での男子4位の躍進も支えました。

 2019年7月10付の総合ニュースサイト『THE ANSWER』のインタビュー記事によると、2015年に日本テレビに入社し、2017年6月に競技の中継とスポーツニュースを制作するスポーツ局へ入ったといいます。本城氏は直接制作に関わるわけではないといいますが、“ワールドカップの中継の成功や、社内外でラグビーを盛り上げていくこと、そしてラグビー協会との連携”が仕事だと話しています。1980年代にラグビー界を盛り上げた本城氏の手腕も、ラグビーワールドカップ2019日本大会の盛況につながったのではないでしょうか」(前出のテレビ誌記者)

 こうして見てみると、ラクビー経験はテレビ業界での出世登竜門なのかも?

「『半沢直樹』監督、ダウンタウン担当、TBS社長も…出世TVマンの“共通スポーツ”」のページです。デイリーニュースオンラインは、安村直樹ノーサイド・ゲーム福澤克雄人志松本のすべらない話シューイチエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る