『嵐にしやがれ』10年の終幕も…大炎上“NiziUゴリ押し”の「真の目的」

日刊大衆

※画像はNiziUの公式インスタグラム『@niziu_info_official』より
※画像はNiziUの公式インスタグラム『@niziu_info_official』より

 の活動休止まで残り3週間をきった。

 12月24日には嵐の冠番組『VS嵐』(フジテレビ系)、同26日には『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)の最終回放送が控えている。

 残り2回の放送となる12月19日の『嵐にしやがれ』に、大人気9人組ガールズグループ・NiziUが出演することが発表された。NiziUは嵐と絶品グルメを賭けて早押しクイズで対決する企画「デスマッチ」に挑戦するという。

 しかし、『嵐にしやがれ』にNiziUが出演することに対し、「NiziUが悪くないのは分かってるんだが、嵐にしやがれの最後くらいジャニーズの人とか呼んでやったらいいのに……」「嵐もNiziUも可哀想。NiziUは悪くないけど不快になるコンテンツは避けたほうがよかった……」といった批判的な声が上がっている。

「2010年4月にスタートした『嵐にしやがれ』の放送も残すところあと2回。ファンとしては嵐と縁が深いジャニーズタレントとの共演が見たかったというところでしょう。ところが、このタイミングで嵐とはこれまでほとんど絡みのなかった新人女性アイドルのNiziUが出演することに反発する嵐ファンも少なくないようです」(女性誌記者)

■「日テレのゴリ推しすぎて気持ち悪い」と炎上

 NiziUは、日韓合同のグローバル・オーディションプロジェクト「Nizi Project」(以下、虹プロ)から誕生した9人組ガールズグループで、6月30日にプレデビューを果たし、デジタルミニアルバム『Make you happy』を日韓同時リリース。

「12月2日に『Step and a step』で満を持して正式デビューを果たしましたが、正式デビュー前の11月の段階で『第71回 NHK紅白歌合戦』への出場が決まるなど、まさに異例とも言える活躍をみせていますよね」(前出の女性誌記者)

 しかし、『嵐にしやがれ』へのNiziU出演には、「NiziUが嵐にしやがれ来るのはほんとないわ〜日テレ、ゴリ押しもいい加減にしろ」「嵐にしやがれ、休止前ラスト2回にNiziUゲストで出すあたり日テレのゴリ推しすぎて気持ち悪い。ラスト2回なの分かってる?」といった、日本テレビの“ゴリ押し”を批判する声も上がっている。

「NiziUのオーディションやレッスンの模様を追った番組『虹プロ』は動画配信サービスHuluのほか、金曜深夜0時59分から日本テレビ系『虹のかけ橋』で放送されていました。さらに朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)でも特集企画として、番組を挙げてバックアップしていました。

 深夜放送の『虹のかけ橋』を知らない人も『スッキリ』を見ることでその存在を知り、『虹プロ』は大ヒットコンテンツになっていったんです」(制作会社関係者)

■日本テレビが局を挙げて盛り上げる理由

 Huluは日本テレビの完全子会社が事業を行っている。

「『虹プロ』が注目を集め、Huluの加入者も増加しました。日本テレビはコロナで、本業のテレビ事業の不調に加え、2014年に子会社化したフィットネスクラブ『ティップネス』が大赤字に。その穴埋めをということもあるのか近年、社員に対して“放送外収入を取りにいけ”という指令が出ていました。そんな中で、『虹プロ』のヒットとNiziUの成功は日本テレビにとってはまさに放送外収入のモデルケースともいえるでしょう。

 だからこそ、日本テレビはNiziUを“囲い込み”、局を挙げて猛プッシュしている。しかし、それが、嵐ファンにしてみると“ゴリ押し”に映ってしまっているのでしょう」(前出の制作会社関係者)

 グループ名のNiziUは「Nizi Project」の「Nizi(虹)」と、メンバーやファンを表す「U」から名付けられている。また、「Need you」の意味合いも込められているが、これを発案したのは、ダジャレ好きの小杉善信日本テレビ社長だった、11月18日の『東スポWeb』では伝えている。

 記事によると、『紅白』本番では総合司会を務めるウッチャンナンチャン内村光良(56)が飛び入りで、NiziUとともにダンスを披露する予定だという。また、これは『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)との連動企画で、当日は日本テレビのカメラが内村や『紅白』の舞台裏に密着することになるようだ。

■NiziUは放送外収入にも個人視聴率も大貢献

「12月6日からはNiziUの地上波初の冠バラエティ番組『We NiziU! TV』(日曜午後12時45分~)がスタート。番組はHuluでも配信されていますが、地上波でNiziUの番組を放送することで、Huluへの加入者も増やしていきたいのではないでしょうか。

 こういった点からも日本テレビの力の入れようがうかがえます。『We NiziU! TV』の放送は全4回を予定していますが、好評であればレギュラー化する可能性もあるでしょうね」(前出の制作会社関係者)

 11月25日放送の音楽特番『ベストアーティスト2020』(日本テレビ系)の平均世帯視聴率は14.3%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)、個人視聴率は9.1%を記録。注目は番組の瞬間最高視聴率で、年内で活動休止する嵐を抑え、NiziUがデビュー曲『Step and a step』を世界初披露した20時57分に世帯16.0%、個人でも同時刻に記録した10.7%が瞬間最高視聴率となった。

「テレビ各局は今、スポンサー企業が広告を出稿するかどうかの指標となる“若年層の個人視聴率”を特に重要視しています。そういった意味でNiziUは若年層への訴求力が高く、まさに最高のコンテンツだと言えるでしょう。放送外収入にも、若年層の個人視聴率アップにも大きく貢献するNiziUを日本テレビがゴリ押しするのもうなずけます」(前同)

■韓国デビューも白紙に……

 しかし、ネットには「日テレのNiziU推しには少々うんざりしている。他局ではそこまで扱わないのに、推しすぎで食傷気味になる。日テレが推しすぎて他局が逆に使いづらくなってるのかも」「ゴリ押しも度が過ぎると……」といった声が少なくない。

 また、12月13日の『週刊女性PRIME』では、『虹プロ』のオーディションが始まった2019年7月に日韓関係が急速に悪化したこともあり、NiziUの韓国でのデビューもいったん白紙になってしまっていると報じている。

「日本テレビとしても、世界で活躍するグローバルグループになっていってほしいでしょうが、ここにきてその動向には逆風も吹いています。だからこそ、ラスト2回で大注目を集めることになる『嵐にしやがれ』に出演させて、ますます盛り上げていきたいという思惑もあるのかもしれません。

 ただ、NiziUの9人はJ.Y.Park氏(49)によるオーディションを経て、歌やダンスに磨きをかけて、満を持してデビューを果たしたんです。日本テレビの後押しもあったでしょうが、その実力に裏打ちされたパフォーマンスで逆境を乗り越え、これまで以上の活躍を期待したいですよね」(前出の制作会社関係者)

 12月19日の『嵐にしやがれ』では、国民的グループ・嵐と次世代を担うNiziUがどのような掛け合いを見せてくれるのか。放送を楽しみに待ちたい。

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