１２月１０日放送の『ＶＳ嵐』（フジテレビ系）で、リーダーの大野智（４０）が明かした撮影秘話が、視聴者の間で物議を醸しているようだ。

　今回の放送は、“第２回ＶＳ嵐王２時間スペシャル”と題し、２００８年に昼番組として放送スタートした同番組の、全５６２回、１３年間の名場面を嵐のメンバーとゲストが振り返るという内容だった。

　問題の発言があったのは番組終盤、嵐のメンバーが厳選したという名シーンを紹介したときのこと。嵐は１４年の９月１９と２０日に、ハワイでデビュー１５周年記念ライブを行っており、その翌日、同番組の企画として“嵐５人だけの慰労会”が開催された。

　海が見えるプール付きの邸宅で、メンバーたちがビールで乾杯すると、話題はデビュー前の思いに。松本潤（３７）が「ぶっちゃけた話をすると、５人中３人やめたい、みたいな空気だったから。これ、どうなっていくんだろうってのはあったよね」と切り出した。

　櫻井翔（３８）が「でもね、やめるものだと思ってたけど、やめられる空気じゃなかったよ。もう引くに引けなかったなぁ」と振り返ると、大野は「俺も謎だもんな」とポツリ。続けて、自身の加入のきっかけについて、「レコーディング手伝って」と言われたと明かした。

　そして、酒はビールからワインに代わり、大野は酔いがまわってきた様子で、声を震わせながら「ホントにありがとう」と、あらためて乾杯。目が潤んでいることを櫻井に指摘されると、大野は「もう泣きたくないよ、俺だって。このハワイに来て、毎日泣いてんだ俺、ベランダで。なんか振り返っちゃうの」と明かした。

■大野智から衝撃の告白が

　続けて、大野は「だって、１５年だよ」と訴え、唇をかみしめて涙をこらえると、松本が「分かるよ」「なんかその、１５年のスイッチがあるんだよね」と、笑いながら同意。大野はライブのオープニングどころか、リハーサルの段階から涙をこらえるのに必死だったと振り返った。

　さらに、大野が「こんな日が来ると思ってないもん、１５年前は。うれしいを通り越した、“こんな恵まれていていいのかな”っていう感覚がスゴくあるよ」と、泣きながら心境を吐露。櫻井は「１５年前の自分に会って、この状況を説明しても、信じてもらえないだろうね」と語り、「テレビで見たことないですよ。大野さんがガチで泣いてる映像は」と笑った。

　スタジオでＶＴＲを見ていたメンバーは、「これは絶対外せない」などと納得の拍手。櫻井が「本人があらためて見るとどう？」と問いかけると、大野は「あれは、本来はね、スタッフさんに“相葉を泣かせたい”みたいな」と、相葉雅紀（３７）を泣かせるための仕込みの予定だったと告白した。

　続けて、大野は「リーダーが相葉ちゃんを泣かせるように誘導して」とずっと言われていたと、スタッフの指示コメントも暴露。そして「ずっげえ考えてて、でも、分かんなくなっちゃって、そしたら、俺がスイッチ入っちゃって」と、涙が止まらなくなった理由を明かすと、スタジオは「そういうことだったのか」などと爆笑。

　二宮和也（３７）が「スタッフの人、めちゃビビったろうね」とコメントすると、大野は「なんでおまえが泣いてんだよ」とスタッフの声を代弁。ターゲットになっていた相葉も「それは知らなかった」と驚くと、櫻井が「大野さんは相葉さん用に弾込めてたら、ここ（自分の胸）で爆発した」と指摘。

■番組批判の声も

　相葉があきれたように「爆発の仕方、ハンパなかったけどね」と、当時の大野の涙を振り返ると、二宮が「それで泣けたからスゴいよね」と、元々は仕込みでも、１５年間の想いがあふれてガチで泣いてしまった大野をフォローしていた。

　これを見ていた視聴者は、ツイッター上で「相葉くん泣かせようとしたのに自分が泣いちゃった。大野くん最高だったしメンバーが温かくて何回みても大好き」「ハワイのやつめちゃめちゃ心に染みまくった。大野くんが泣いているところとか、もらい泣きしちゃうよ」などと、再び大野の涙に感動したという声を寄せていた。

　その一方で「ＶＳ嵐めちゃくちゃヤラセやんけｗｗｗ」「大野さん号泣の真相がスタッフによるヤラセまがいの演出だったなんて」「ホント嵐の番組スタッフはロクな人がいない」などと、番組がヤラセを仕込もうとしたことに落胆したという声も。

　嵐の冠番組は同番組だけでなく、松本に話題が集中したり有利な条件になるなど、エコひいき的なヤラセがある、と一部ファンの間で囁かれてきた歴史がある。

　ただ、今回のケースは厳密にはヤラセとは言えず、大野の号泣という歴史的な結果を呼んだわけで、大目に見てほしい！？