現役人気芸人ガチ予想!12・20『M-1グランプリ』優勝は91歳コンビ!?

漫才日本一を決める『M-1グランプリ2020』が、12月20日(午後6時34分~)にテレビ朝日系で放送される。2001年に第1回が行われてから、中川家やブラックマヨネーズ、チュートリアルら、優勝者が続々とブレイクし、もはや年末の一大イベントとなっている同大会。今年の決勝進出者も、ニュースターから異色のベテランとバラエティに富んだ顔ぶれが揃った。
「2020年の決勝進出者は、かなり新鮮な印象ですね。ミルクボーイの優勝で幕を閉じた2019年大会から、決勝に連続して出場したのはオズワルド、ニューヨーク、3大会連続となる見取り図の3組だけ。これまで決勝に進出ことがあるものの3大会ぶりのマヂカルラブリー、4大会ぶりのアキナの2組、そして東京ホテイソン、ウエストランド、錦鯉、おいでやすこがの4組が初めての決勝となります。
こうして顔ぶれを見てみると、四千頭身やEXITといった、バラエティ番組で活躍するお笑い第7世代がいないんです。代わりに、“第7世代の親世代”を自称する49歳の長谷川雅紀の錦鯉、ピン芸人同士のユニットとしては初の決勝となるおいでやすこが、といった異色のコンビや東京ホテイソン(彼らは「6.9世代」と言われている)のような若手有望株がおり、かなり優勝の予想は難しいですね」(芸能記者)
■『Mー1』決勝経験者が語る注目のコンビ!
激戦必至の2020年『M-1グランプリ2020』の決勝。いったい、誰が優勝するのか。
本サイトは、『 THE MANZAI 2014』、『M-1グランプリ2015』で決勝の舞台にも立った馬鹿よ貴方は・新道竜巳氏(43)に優勝候補を語ってもらった。現役芸人ながらお笑いマニアを自称する新道氏は、自身のYouTubeチャンネル『馬鹿よ貴方は、新道竜巳のごみラジオ』で『女芸人No.1決定戦 THE W』といった賞レースの解説なども行っており、『M-1』も自身が挑戦しながら予選も1回戦から鑑賞しに行くほどの愛好家。そんな新道氏が目をつけたコンビとは――。
最初に名前を挙がったのは、錦鯉。49歳の長谷川、42歳の渡辺隆という合計91歳というコンビながら、長谷川の元気いっぱいのおバカキャラ、渡辺の冷静なツッコミのギャップで笑いを誘う。
「錦鯉は、ライブでも一緒になる機会があるんです。ライブによってはみんなが小さい楽屋にいて、年齢がいった先輩がいると、楽屋で気まずいこともあるんですが、錦鯉はそれがまったくない。見た目も年齢も先輩ですが、若手にすっかり馴染んで先輩臭くないので、応援しやすいですよね。それが、一般の方への親しみやすさにもつながってくるかもしれませんよね」(新道氏=以下同)
■2人とも愛すべきキャラ!
さらに、錦鯉についての話は続く。
「ある程度、年齢が上のコンビは、経験値も高いので、“焦らず落ち着いた芸風”、というイメージがあるでしょうが、錦鯉は登場から長谷川さんが元気いっぱいなんです。本当に凄くて、その元気あふれる長谷川さんが挨拶をするや否や、渡辺さんから強烈なツッコミが入るんですよね。
それから、おバカキャラの長谷川さんの一方で、ツッコミの渡辺さんはクールでシブく決まっているように見えるんですが、実はそうでもないんです。痛風持ちで、見た目とは真逆のちょっと抜けている面もあって。2人とも本当に愛すべき、応援したくなるような人なんですよね(笑)。また渡辺さんは緊張しやすいところもある。
錦鯉は、所属するSMAで初めての『M-1』決勝進出者で、事務所からの応援もすごいと思いますし、プレッシャーを感じてしまうかもしれないですね。2人の見た目はキッチリしたベテランなので、緊張が露骨に出てしまって、観客や審査員からは“固い”と感じられて点数に響かないか、気になるところではあります。
肝心のネタですが、オーソドックスなようで新しく感じられるものなんです。逆に、年齢が高いので、“こんな若いネタをやっているんだ”と、見る方が新鮮に捉えられるかもしれません。かつて博多華丸大吉さんに“すぐに売れる”と言われたという噂がある2人ですが、まだブレイクはしていない。今回“ついに”があるかもしれませんよ。
それから、なぜか、すでに審査員の上沼恵美子さん(65)に怒られている姿が想像できるので、ネタ以外の部分でも注目ですね(笑)」
■松本人志への返しが話題になったニューヨーク
続いて名前が上がったのは、ニューヨーク。2019年大会の決勝では、審査員の松本人志(57)が、屋敷裕政(34)のツッコミに「ツッコミの人が笑いながら楽しんでる感じがそんなに好きじゃない」と言われ、屋敷が「最悪や!」と返したことで話題になったコンビで、彼らは皮肉や偏見の混じった毒のあるネタも魅力十分だ。
「ニューヨークは、2019年の決勝から勢いがありますよね。2020年も『キングオブコント』(TBS系)で準優勝でしたし、今回の『M-1』の準決勝でもトップクラスのウケを取っていました。ニューヨークは、前回も決勝進出までそれほど話題にならず、本人たちも少し驚いていたくらい。あまり話題が出てこなかった分、プレッシャーを感じずにネタをやれるというのは、有利なポイントだと思います。
ニューヨークは、過去の例で言うと、オードリーやぺこぱのように独特の様式美が確立されていて初めて見るほうがプラスに働くタイプではないんです。様式よりも、彼らがやるネタに対する馴染みがあったほうがウケるタイプだと思います。ですので、昨年の決勝に進出し、一度見てもらっているのは有利に働くと思われます。期待度はかなり高いですね」
■一か八か! 決勝で大化けの可能性も!?
3組目は、マヂカルラブリー。3大会ぶり2回目の決勝となり、『R-1ぐらんぷり2020』で優勝したボケの野田クリスタル(34)と、野田の特徴的なボケを補完する村上(36)のツッコミとの相乗効果で、コンビとしての頂点も狙う。
「マヂカルラブリーのネタは面白いけど、評価されない可能性も十分にありますね……。かなり独特なので、好みによるところが大きくて、評価しない人も出てくるかもしれない。今までも、めちゃくちゃ面白いはずなのに、なぜか決勝に進めないときもありました。ただ、今回の準決勝を見る限り、ネタは前回の決勝のときより良くなっていると思います。
僕は、マヂカルラブリーの結成当初からライブで一緒になることもありましたが、そのころから漫才師としての“抜けた異質さ”はありました。正直、コント師のほうが向いているような気もします(笑)。奇抜すぎるから、ハマらない可能性もあるのですが、審査員にハマったら優勝する可能性も高いと思います」
■敗者復活戦も大予想!
新道は、準決勝落選組から這い上がってくる敗者復活戦の予想もしてくれた。
「2015年に『M-1』が復活してから、敗者復活戦で上がってくるのは、“前年のファイナリスト”という傾向があります。2016年、2019年で敗者復活戦から上ってきた和牛、2017年のスーパーマラドーナ、2018年のミキ……。復活して最初の2015年のトレンディエンジェルも、前年の『 THE MANZAI 2014』で決勝に行っていました。
2020年大会でこの流れに当てはまるのは、ぺこぱ、 からし蓮根、インディアンスの3組。準決勝でのウケ方を踏まえて、この3組で敗者復活戦から上ってくる可能性が最も高いのは、インディアンスでしょう。準決勝を観たら、“なぜインディアンスが落ちたのか?”と不思議に思う人もいると思います。敗者復活戦から勢いに乗って最終決戦、一気に優勝に進む可能性も十分にあると思いますね」
新道氏が名前を挙げたコンビは優勝するのか!? 『M-1グランプリ2020』から目が離せない!
新道竜巳氏(馬鹿よ貴方は)