「あたしにとっては天使」ラスト目前『姉ちゃんの恋人』キンプリ髙橋海人の愛おしさ

日刊大衆

高橋海人(King&Prince)
高橋海人(King&Prince)

ドラマ『姉ちゃんの恋人』(カンテレ・フジテレビ系)に出演中の、King&Prince 高橋海人(21)が演じる和輝の、懐の深さに心を動かされながらも、恋をしている幸せそうな表情や自然な芝居にくぎ付けになった。

 和輝の包容力はどれほどの大きさなのだろう。守るべき人への優しい言葉にあたたかい手が添えられた時の安心感や幸福感がどれほど大きいかをあらためて感じさせられた8話だった。

■最強の弟・和輝の本領発揮に目がくらむ

 みゆき(奈緒/25)からしてみれば、和輝は幼馴染みの親友の弟だ。まさに、自分の弟かのように接してきた和輝を一人の男としてみた時に、自分との年齢差7歳が埋まるのか、何より和輝の見た目の若さに自分が釣り合うのだろうかと思うだろう。そんな一歩引いてしまう気持ちをよそに、和輝はお構いなしに接してくるのだから参ってしまう。大きな手で自分の頭に手を置き、腕の中に引き寄せて「これで恋人に見えるでしょ。ね?」とささやく。

 それも、飾り気なしで本心からそう思っているから言っている、って感じがまたたまらなくキュンとさせるし、硬くなってしまう頭の中をゆるゆると溶かしていく。頭をポンポンした手は優しくて、肩を抱く手は力強くて、守られている感がたまらなく心地いいだろう、幸せが体中を巡るのが伝わってくる。

 和輝は守ると決めたらとことん守るし、守る人を傷つけるようなことがあったら全力で対抗する強さを持った男だ。そしてバランス感覚を持っていて、無謀なことはしない。みゆきとの関係を姉ちゃんに報告するのをみゆきのタイミングを待ってあげることができるし、面識がある姉ちゃんの恋人・吉岡に物申すときには先に断りを入れてから話を始めることができる、できた男なのだ。そして何より愛嬌があるのがいい。敵を作らず万人に愛される弟、和輝は最強なのだ。

■和輝のナレーションが優しく包む世界に感動

 姉ちゃん・桃子(有村架純/27)と恋人の吉岡(林遣都/29)が仲良く歩く先に、足を伸ばして座っていた男がいて気付かず足を踏んでしまう桃子。桃子も吉岡も必死に謝ったが、相手の怒りは収まらない。周囲の目がない橋の下で殴る蹴るの暴行シーンは、吉岡が服役していた過去を思い出させて心が痛んだ。吉岡が桃子を守り切った後、クリスマスパーティーである自宅に向かう途中にで、吉岡がよろけて座り込んでしまう。弟たちやみゆきに心配を掛けないよう傷をファンデーションで隠してあげる桃子に、化粧しているように見えないかを気にする吉岡が可愛らしく思えたのは、和輝のナレーションがあったからだ。

「僕らは、どんな嫌なことだって、楽しいことに変えてしまえる力を持ってんだ。それを『強い』っていうんだ、そうだよね、姉ちゃん」

 理不尽な暴行を受けたことも体の痛みも笑いに変えて一緒に歩けるし、守るべき人を守り切った吉岡と全力で守られた桃子は、またひとつ大きな壁を乗り越えて強くなった。和輝のナレーションは、脚本・岡田惠和氏のメッセージだ。ドラマの核となり伝えたい思いを、優しい語り口で話す和輝の声がとても心地いい。髙橋が持つやわらかくてあたたかい声が胸に染み入ってくるのだ。

■天使のような和輝はアイドル活動をしている髙橋そのものだ

 いつものコンビニで待ち合わせをする桃子とみゆき。みゆきが、和輝を一人の男としてどんな存在なのかを、姉ちゃんである桃子に語るのがとてもいい。

「でもさ、ちょっとお姉さまには言いにくいですけど。そんなときに現れてくれて、和輝。神様いるんだって思うよ、マジで。あたしにとってはねえ、天使だよ」

『天使』!!なんて素敵な例え方だろう。つらいことや泣きたくなるようなことも、世間から見たらちっぽけな自分の悩みも、『天使』がいたら救われるのだ。それはアイドルとして活動する髙橋の存在に通じるものがあって、ファンは髙橋の笑顔が見られたら幸せだし、テレビや雑誌で活躍する姿を見て元気や活力を得るのだ。みゆきが「笑わないでいただきたいなあ、私の天使を」と桃子に照れながら話すのを自分にスライドして、リアルに聞こえたファンも多いのではないだろうか。

 いよいよ最終回、和輝の恋はもちろん注目しつつ、姉ちゃんと吉岡も、日南子さんと高田も、みんなみんな幸せになってほしい。そして、それを見せつけてほしい。

(文・青石 爽)

『姉ちゃんの恋人』は、2019年に紫綬褒章を受章した岡田惠和氏によるオリジナル脚本。安達桃子(有村架純)は年の離れた3人の弟たちを立派に育てるため、一生懸命に日々を過ごしている一家の大黒柱。長男・和輝(髙橋海人)は農学部に通う大学生、次男は高校生、三男は中学生、全員明るくて仲の良い家族だ。そんな桃子が職場で出会った吉岡真人(林遣都)に恋をすることで、身近にある幸せを感じたり、家族や人とのつながりの大切さを感じる、ラブ&ホームコメディードラマである。
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