みんなちゃんと使ってる!野生動物を守るため高速道路に架けられた橋がきちんと機能していた(アメリカ)
野生動物専用の橋はしっかり使われていた image credit:Utah Division of Wildlife Resources/Facebook
アメリカの各山間部に位置する州間高速道路では、野生生物が頻繁に交通事故に遭うことも少なくないようだ。
そこで、ユタ州運輸局は道路に迷い出た野生生物の交通事故を減らすため、高速道路上に橋を架けて動物たちに利用してもらおうというプロジェクトを2018年に開始した。いわば野生動物専用の橋だ。
このほど、当局が橋に設置された監視カメラの映像をSNSでシェア。そこには、橋を利用している様々な動物たちの姿が捉えられており、当局は「うまく機能しています!」と喜びの声をあげている。『Up Worthy』などが伝えた。
・2018年、州最大の野生生物のための陸橋が建設
ユタ州の地元メディアによると、2016年以降同州パーリーズキャニオンの州間高速道路80号線の近辺では、100件を超える野生生物の交通事故が発生しており、この高速道路は「食肉処理場」という皮肉なニックネームまで付けられていたようだ。
こうした事故は、地域の生態系にとっては大きな悲劇となるが、高速道路を走行する車のドライバーたちにとっても、危険な状況だ。
そこで、ユタ州運輸局は少しでも野生生物の交通事故数を軽減しようと、2018年にあるプロジェクトを開始し、2018年12月に高速道路の6車線をまたぐ高架橋を建設した。
当初、500万ドル(約5億2200万円)という多額の費用をかけた橋の建設に対し、「果たして橋は、動物たちのために機能するのかどうか」「動物たちは怖がって渡ろうとしないのではないか」という懐疑的な声もあがっていた。
しかし、それは杞憂に終わったようだ。このほど、橋に設置されてある監視カメラの映像をSNSでシェアしたユタ州野生生物局は、「橋はちゃんと機能しています!」というキャプションとともに、多くの野生生物が橋を利用している姿を公開した。

image credit:Utah Division of Wildlife Resources/Facebook
・最大5年のモニタリング計画を予定
橋の両端にはフェンスが設置されており、動物たちが少しでも安全に利用できるよう配慮がなされてある。
過去7か月にわたり撮影された映像には、ボブキャットやコヨーテ、シカ、マウンテンライオンやヤマアラシ、クマなどが昼夜橋を利用している姿が捉えられている。

image credit:Utah Division of Wildlife Resources/Facebook

image credit:Utah Division of Wildlife Resources/Facebook

image credit:Utah Division of Wildlife Resources/Facebook
運輸局広報担当のジョン・グリーソンさんは、このように話している。
動物が、橋に慣れるまでは数年かかると予想していましたが、安全への投資は成果を上げているようです。
なお、当局では長期的にこの橋の利用が動物たちに機能するかどうかを知るために、最大5年間はモニタリングを続けていく予定だということだ。
written by Scarlet / edited by parumo