“野球賢者”達川光男インタビュー!「ソフトバンクは“凡事徹底”。妥協する選手は一人もいなかった」 (3/3ページ)
捨てゲームといったら失礼だけど、先を見据えて、選手に無理をさせない柔軟な采配をすることもある。象徴的だったのが、8月9日の阪神戦で大量リードを許した8回裏、野手の増田大輝を登板させたこと。これには賛否両論あったけど、少なくとも“昭和の野球”をしていた頃には考えられなかったことだよ。
それでも、巨人がペナントレースで1つ多く勝つどころか、圧勝した一因には、戦力だけではなく、監督の差があったと思う。
広島とヤクルトが1年生監督、中日と阪神が2年生監督、そして横浜のラミレス監督でも5年目。
それに対して、通算14年目を迎えた原監督は、過去にリーグ優勝8回、日本一3回。9月11日には、あの川上哲治さんを抜いて、監督として球団歴代1位の勝利数を記録している。
捨てゲームしかり、若手選手の積極的な起用しかり、チーム状況に応じた、全権監督ならではのシーズン途中の選手の獲得や放出しかり……。
言ってみれば、他の5球団の監督にはない、百戦錬磨の経験に裏づけられた“集中力の中の余裕”があったよ。ペナントレースで勝ち負けに集中するのは当然なんだけど、原監督だけは、その中で余裕を持ちながら、いろいろな判断を下していたんじゃないかな。
現在発売中の『週刊大衆』1月11日・18日号では巨人がソフトバンクに敗北した要因を達川氏が鋭く分析している。