世界の福本豊〈プロ野球“足攻爆談!”〉「梶谷のFA獲得は陽岱鋼の二の舞」 (2/2ページ)

Asagei Biz

陽は16年オフに5年総額15億円といわれる条件で日本ハムからFA移籍したけど、まったくの期待外れ。20年も38試合の出場で打率2割3分8厘のさんざんな内容。陽岱鋼が不動の1番に定着していれば梶谷を獲得する必要はなかったし、18年オフの丸の獲得もなかったかもしれん。丸も成績自体は広島時代のほうがいい。20年も2割8分4厘と、移籍後は2年連続で3割を下回った。

 巨人に移籍して、今まで以上の成績を残すのは並大抵のことではない。やっぱり巨人は巨人。他のチームは目の色を変えて倒しにくるし、対戦投手もエース級が投げてくることが多い。ファンの多さ、マスコミの注目度など、プレッシャーが全然違う。

 そういう意味でも梶谷に期待するより、若手のケツを叩いて育てたほうが、長い目で見ればプラスになる。外野のレギュラー候補は松原だけでなく、増田大も魅力がある。主に代走で23盗塁をマークした脚力はリーグでも屈指。外野で凡ミスしてから先発出場が減ったけど、守備は練習すれば必ずうまくなる。我慢して使えば、周東のようにブレイクする可能性がある。梶谷加入が若手の発奮材料になれば、それこそ安い買い物とも言えるんやけど。

福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コーチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。

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