VRで異性の体に入れ替わる体験をすると、実際の性別の認識に変化が生じる(スウェーデン研究) (2/4ページ)
こうしたことを確かめるために、同研究グループでは被験者にVR(バーチャル・リアリティ)のヘッドマウントディスプレイを着用してもらい、一人称視点で異性の体を体験してもらうという実験を行った。
VRのディスプレイ越しには、自分の体が異性の体として表示されている。被験者がバーチャルの体を眺めていると、そこに物が触れるのが見える。研究者はそれと同時に、本物の体の同じ場所を棒や筆で触れる。
このように目で見えたのと同じように何かに触れられたことを感じると、被験者はバーチャルの体がまるで自分自身の体であるかのように錯覚してくる。一方、別グループの被験者にはこのタッチが同時に行われず、バーチャルの体が自分のものであるかのような錯覚は生じさせない。
この体験の後で、それぞれの被験者に、自分の性別についてどう思うか報告してもらう。はたして普段とは違う性別の体は、性自認にどのような影響を与えるだろうか?

VRで性転換体験 / Pixabay
・異性の体を自分のもののように感じる
その結果、異性の体を自分のものと錯覚させられたグループの方が、バーチャルの体を自分のものであると感じていたことが分かったという。
興味深いのは、そうしたグループが普段の性別とは違うような感覚を抱いていたことだった。女性ならば普段よりも女という感じがしなくなり、男性ならば男という感じがしなくなっていたのだ。