サンタがサプライズ訪問した老人ホームでコロナクラスター感染 老人26人が死亡 (1/2ページ)
サンタクロースに扮した男性がボランティアで老人ホームを尋ねたところ、男性がコロナに感染しており、更にその後老人ホームで集団感染が確認された。
これはベルギーの老人ホームで起きた事件で、12月6日、聖ニコラウスの日を記念してサンタの格好をした男性が老人ホームに訪れた。
この男性は検査の結果陽性判定を受けており、老人ホームの入所者111人が感染、従業員36人もコロナに感染したことが分かったほか、26人がこれまでに亡くなっている。
ベルギーやオランダではサンタクロースのことをシンタクラース(Sinterklaas)と呼び、12月6日にサンタが置いて行ったプレゼントを確認するという風習がある。一般のサンタクロースとも格好が少し違い王様のような格好をしているのが特徴だ。
今回の老人ホームの集団感染が確認されたのはボランティアが訪問してから3日後だった。感染が発覚後ボランティアに対して「超感染者」と名指しされ批判が殺到している。
しかしベルギーの著名なウイルス学者であるロッベンカトリック大学の人物はやや違い「一度にあまりにも多くの感染者が発生した。換気がよくなかったのが主な原因かもしれない」と説明した。このボランティアのせいだけではないという説明。そして「世界的大流行の中、行事をそのまま進めたのは愚かな行動だった」と非難した。
モルシ市長も療養所の対応の悪さを批判。モルシ市長は「集団感染初期にちゃんとコロナ対策していたという老人ホームの釈明は嘘だった。関連写真を見ただけでもすぐにわかる」と批判した。
行事当時、サンタの扮装をした男性と助手役を引き受けた一行は、マスクを着用したが、入所者の大半はマスクを着用しなかったことがわかった。