飲食不況で中古市場にあふれる「業務用厨房機器」、家庭で使う際の注意点は? (2/2ページ)
また、なかには電気・ガスの規格・仕様が合わず、使えないといったトラブルもよく耳にします。電源コードには単相と三相があり、同じガスでも、都市ガス用とプロパンガス用で互換性はありません。また、電気には周波数やワット数の問題もあるので、購入の前には必ず事前のチェックは怠らないよう心がけましょう」
また、新古品や展示品をのぞき、ほとんどの中古機器は、メーカー保証が切れている状態なので、もし故障してしまった場合は、販売店やメーカーと直接やり取りをしなくてはいけない。また、季節によって値段が大きく変動することも頭に入れておくべきだという。
「たとえば夏場なら、電気おでん鍋の価格が下がりますし、冬場なら、かき氷機を安く買うことが出来ます。こうした市場の動きを捉えておけば、さらに安く購入できる可能性があるということ。メリットとデメリットを考えながら、賢く購入してください」(前出・リサイクルショップ経営者)
テイクアウトなどへの業態変化で生き残りをかける飲食業界。そして、さらなる飲食不況で、在庫過多となった「業務用機器」を使う家庭が急増するかもしれない。
(灯倫太郎)