脳梗塞や心筋梗塞など突然死の原因!冬バテで「死なない」7か条

日刊大衆

写真はイメージです
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 冬本番。コロナ感染予防の意味でも、例年以上に重要になってくるのが体調管理だ。

「寒くなってきて、なんとなく、だるくて調子が悪い。病院に行くほどではないけど……」

 もし最近、そんな不調を感じていたら、それは夏バテならぬ、“冬バテ”かもしれない。漢方医療に詳しい田村哲彦氏(薬剤師)が、冬バテの症状と原因について、こう解説する。

「冬バテとは、寒さや、屋外と屋内の寒暖差、年末年始の忙しさによるストレスに体が対応できず、体内器官の活動を調整する神経が乱れ、引き起こされる、さまざまな症状のことです。頭痛や肩こり、関節痛、不眠、胃腸のトラブルに加え、倦怠感や気分の落ち込みなども目立った症状です」

 “冬バテ”という軽い語感に惑わされがちだが、決して侮ることはできない。

「寒暖差やストレスにより、血管が何度も収縮と拡張をすると、血管の壁が傷ついて、血栓ができます。それが血管に詰まって、脳梗塞や心筋梗塞など、突然死のリスクを高めてしまうんです」(医療ライター)

 では、冬バテから我が身を守るには、どうしたらいいのか。日常生活でできる「簡単予防策」を以下、紹介していこう。

 冬場は冷気の侵入を防ぐため、カーテンを閉めたままにしがちだが、朝起きたら、カーテンを全開にする。

「朝、日光を浴びることで、感情をコントロールするホルモンのセロトニンが大量に分泌される。晴れやかな気分になって、ストレス軽減につながります」(前同)

 冬はこもって運動不足になりやすいが、これも意識すれば解消できる。

「適度な運動は、気持ちをリラックスさせる神経が活発になるので、なるべく外出を心がけましょう。ひと駅前で降りて、少し早歩きするのもいいですね」(同)

■風呂やお酒は

 外出時に重要なのが、冷えへの対策だ。マフラーや手袋、丈の長い靴下で太い血管が通る部分を寒さから守ろう。

「特に首の後ろと手首、足首を温めると、体感温度が2~3度上がるという研究があります」(前出の田村氏)

 外で冷えた体を温めてくれる風呂は冬場の楽しみだが、気温の差に気を遣いたい。循環器専門医の石蔵文信・大阪大学招へい教授がこう指摘する。

「部屋と脱衣所、風呂場の寒暖差は見落とされがちです。暖房器具などで、脱衣所を暖めましょう。また、入浴前に湯船のフタを開けて、風呂場の温度を上げておくことも大切です」

 また、年末年始は飲酒の機会が増えるが、飲み方によっては体が冷えてしまうので注意が必要だ。

「冷たいビールは体温を下げるので最初の一杯だけにして、後は焼酎のお湯割り、日本酒の熱燗、ホットのウイスキーにしたほうがいいでしょう」(前同)

 最後に、とっておきの予防策を、前出の田村氏に教えてもらった。

「花を飾ったり、暖色系のカーテンに変えたりするだけでも、気分が上向きます」

 冬バテに負けず、健やかに過ごしたい。

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