福原遥に重岡大毅!『教場』“若手俳優競演”で正月ドラマシリーズ化へ

日刊大衆

福原遥
福原遥

 2021年1月3日、4日、二夜連続で放送されたスペシャルドラマ『教場Ⅱ』(フジテレビ系)。前作とは違った緊張感があり、目が離せなかった。昨年の『教場』の緊張感の中心は、冷徹な教官・風間公親を演じる木村拓哉(48)の冷酷さだったが、今回は忍野めぐみを演じた福原遥(22)! 

 特に前半は見終わった後、頭の中が「福原遥祭り」に。『教場』というガッチリとした枠にひとり、ファンタジーの妖精が迷い込んだような違和感。声も表情も甘く頼りなく、その異物感に引きこまれ、結局一夜も二夜もヒナを見守るように彼女を目で追ってしまった。

 左利きでかわいく文字を書く! ハーモニカを吹く! いじめられるが、頼もしい女友達に救われる! 銃撃訓練でヘッドホンに小顔が埋まりそう! 萌え要素のカタマリのような彼女と警察学校の味気ない雰囲気とのミスマッチ感がすごすぎて、彼女が動くたびに風間教官がどう反応するかヒヤヒヤした。

 だからこそ、終盤での顔つきの変化、卒業式のりりしさが、「ファンタジーからリアルへの移動成功」という感じで胸が熱くなった。忍野ちゃん、よくぞ成長した、よくぞ強くなった、生活安全課で頑張ってほしい、と! そして、まんまとキャスティングの罠にハマったことに気づいた。ああ、きっとこの「違和感からの感動」、制作側の思うツボだったですね……。

 福原遥が「かわいすぎて浮く」という存在感を見事演じたように、もうひとりのキーマン、上白石萌歌(20)も「浮かないが混ざらない」存在感をしっかり見せてくれた。上白石が演じる石上史穂は、ひとりだけ199期から復学するという設定。屋上で飛び降り自殺に関わる設定は『3年A組-今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)を思い出してしまった。

■重岡大毅は伊藤健太郎以上?

 ふんわりした外見だが、上白石から見えるゴリゴリの根性と秘密主義。仲良くするが、一番大事な本心は誰にも言わない、そんな「ナチュラル・ボーン・一匹狼」の風情がある。調和のキーマンになるが、溶け込まない魅力。唯一無二な女優さんだと思う。福原遥とともに、先が楽しみだ。

 男性陣は、濱田岳(32)、矢本悠馬(30)、杉野遥亮(25)、Snow Man目黒蓮(23)、そしてジャニーズWEST重岡大毅(28)が出演。濱田、矢本の存在感と物語を引っ張る力は言わずもがなだが、「うまい!」と唸ったのが重岡大毅。

 20年1月のドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)でも思ったが、妬み嫉み、葛藤をにじませる演技がすごい。滑舌の良いセリフ回しで、混濁した感情がまざまざと伝わってきた。伊藤健太郎(23)の代役ということをすっかり忘れて見入ってしまった。

 見終わって背筋が伸びる『教場』。続編を思わせるラストだったので、来年もあるのか? もしかすると再来年も……? 正月特番ドラマの恒例となり、若手俳優の潜在能力を引っ張り出す『教場』となっていくのかもしれない。(田中稲)

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