世界の福本豊〈プロ野球“足攻爆談!”〉「阪神は16年ぶりの優勝チャンス」 (2/2ページ)

Asagei Biz

昨年は巨人との開幕3連戦に3連敗すると、2勝8敗と大きく出遅れた。正捕手があやふややったし、4番ボーアも不安を抱えながらのスタートやった。シーズンが終わってみれば、開幕スタメンから外れた大山やサンズに救われた。今年は「このメンバーで1年戦う」という信念を持った開幕スタメンで臨んでほしい。スタートでつまずくことがあれば、契約最終年だけに関西のマスコミは早々に騒がしくなるのは間違いない。例年以上にスタートが大事になる。

 キーマンとなるのが、投手では藤浪、野手では大山。藤浪は昨季、リリーフを経験したことで、先発に戻って復調の兆しがあった。制球に不安さえなくなれば、軽く2桁勝つ力を持っている。藤浪が完全復調すれば、西、秋山、高橋、青柳、チェン、アルカンタラと、リーグで屈指の先発陣がそろう。

 大山は主将に指名されたように、4番で働いてもらわんと困る選手。本来、ほんまのチームリーダーは胸の「Cマーク」や監督からの指名がなくても、自然とチームを引っ張る形になる。大山の場合は背中で引っ張るタイプやから、余計にしっかり成績を残さないといけない。阪神の優勝は矢野監督、藤浪、大山、この3人にかかっている。

福本豊(ふくもと・ゆたか):1968年に阪急に入団し、通算2543安打、1065盗塁。引退後はオリックスと阪神で打撃コーチ、2軍監督などを歴任。2002年、野球殿堂入り。現在はサンテレビ、ABCラジオ、スポーツ報知で解説。

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