二階堂ふみ「紅白紅組司会」高評価は“司会役”として演じこなした演技力の賜物!? (3/3ページ)

日刊大衆

 バラエティ番組に積極的に出演していた理由について、彼女はこう語る。

「私をきっかけにひとりでも多くの人が劇場に足を運んでくれるんだったら。その可能性を広げたいなと思って。自分が有名になりたいとか、自分のポジションを確立させたいとかではなくて。劇場にただ足を運んでいただきたいっていう気持ちだけでしたね」(『ミュージック・ポートレイト』NHK Eテレ、2016年6月2日)

 同業者の評価も高い。真木よう子は「ときどき、怖い目するんです」「イッちゃってるっていうのがわかります。圧倒されますね、やってても」と共演時を振り返る(『第38回日本アカデミー賞授賞式』日本テレビ系、2015年2月27日)。

竹中直人も同様に語る。「若いのに怖いんですよ。人を見透かすような目しやがって。ふざけんじゃねぇつんだよ。どんな芝居もスイスイこなしやがって。冗談じゃないですよ」(『SWITCHインタビュー 達人達』NHK Eテレ、2015年8月22日)

 さまざまな側面を見せた今回の『紅白』での司会ぶり。あれもまた、彼女の演技力の賜物だったのかもしれない。少なくとも彼女の高い演技力は、共演者が少ないぶんさまざまな役回りを同時に担わなければならなかった今回の『紅白』司会にとって、欠かせない要素だったはずだ。

 また、あくまでも司会として、無観客の会場を盛り上げながら歌手を引き立てる姿も印象的だった。自身にとっての演じることの意味について尋ねられた彼女は語る。

「現場が好きなんですよね多分。モノをつくるっていうことが好きで。自分が出るとか役がどうこうってこともすごく大事なんですけど、現場でスタッフの他の部の方々と、監督と、みんなでひとつの作品をつくるってことが好きで。あくまでも俳優部のひとりだから。役を演じる楽しさみたいなものもあるんですけど、割とモノづくりの感覚に近い」(同前)

 高い演技力とモノづくりの一部門としての意識。今回の『紅白』を見応えのあるものにしたのは、そんな彼女の“司会役”によるところが小さくないように思う。

 なお、『紅白』で共演した椎名林檎は「PVとか見てみたいですよね。すごいプロポーションいいんですよね」と、二階堂に楽曲提供をしてみたいと語ったことがある(『LIVE MONSTER』日本テレビ系、2014年11月9日)。いつか歌手として持ち歌で出場する彼女も見てみたい。

(文・飲用てれび)

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