【神話グルメ】当店以外のとんかつ屋は傷害罪と断言するとんかつ屋 / 上野の平兵衛「30分かけて揚げる」 (3/4ページ)
使用する油は超低温で、とんかつを入れても「ジュワッ!」と泡立たない。静かにスルリと油鍋の底に沈んでいく。揚げていると言えるのか? 温めているだけか? 素人にはわからない領域。
・箸でつまむと衣が崩れるほど柔らかい油が超低温なので、仕上がりまで30分かかる。オーダーしてから少なくとも30分は待たなくてはならないため、時間がないときはオススメできない店。出来上がったとんかつはシュークリームのような薄い黄色をしており、キツネ色ではない。箸でつまむと衣が崩れるほど柔らかい。



卵の成分が多いのか、衣は極薄の玉子焼きのようだ。そのとんかつの味だが、非常にさっぱりとしていて油っぽさはない。とんかつを食べているというより、油で仕上げた低温調理の豚肉である。うまいかどうかは別として、「これはとんかつではない」と感じる人がいてもおかしくはない。
世間一般のとんかつから得られるクリスピー感や香ばしさはあまりない。だからといってダメなわけではなく、低温調理の恩恵としてジューシーに仕上がっている。よって、好き嫌いがハッキリと分かれるとんかつといえるだろう。
残念ながら、すでにこのとんかつ屋は閉店しており存在しない。創業85年以上のとんかつ屋だったが、ついに神話となってしまった。この味はまさに唯一無二だった。