「ウバッグ狩り」に路上ゲンカも…競争激化でウーバー配達員のトラブル急増中 (2/2ページ)

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その結果、配達員同士のライバル意識が高まり、ちょっとした追い抜き行為や接触から小競り合いや路上のケンカ沙汰に発展するケースが急増しているんです」

 さらに、四角いウーバーイーツ専用バッグの盗難、通称「ウバッグ狩り」も後を絶たないという。

「かつて専用バッグはパートナーセンターで4000円のデポジットを払って手に入れるのが一般的だったのですが、現在は各自が購入する決まりになっています。ところが、登録を済ませてバッグも購入して、『さあ今日から稼ぐぞ』と思っていたら、配達先の店舗前に置いていたバッグがなくなっていて…。結局、amazonで再びバックを買い直して仕事をスタートする羽目になってしまったんです。バッグ欲しさの盗難というよりも、少しでもライバルを減らしたい同業者の犯行だとにらんでいます」

 こう話す配達員のBさんは、盗難被害後に再スタートを切ったものの、競争率の激しさと、他の配達員との小競り合いに嫌気がさし、3カ月ほどで配達員を辞めたという。

「緊急事態宣言の発出で飲食店の営業時間が短縮されてウーバーの需要は増えていますが、働き口を失った人たちが参入してくるのは目に見えています。新人配達員のなかには、店に着いても料理がまだ完成していないことに腹を立てて悪態をつくような連中もいると聞きます。店側がウーバーの配達員に抱くイメージも悪くなりますし、マナーを守ってきたベテランが次々と辞めていく現状を考えると、配達をめぐるトラブルはなくならないでしょうね」(Bさん)

 楽に稼げる仕事などそう簡単には見つからないようだ。

(灯倫太郎)

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