旬の食べ物を最大に活かす。奥深すぎる「薬膳」の世界とは (3/4ページ)
豚肉は体を冷やす食材なのに対して、生姜と玉ねぎは体を温める食材ですから、この2つが合わさると身体を冷やし過ぎず温め過ぎずという料理になるわけです。
――勉強になります。では、今回のテーマである「薬膳ごはん」は、そういった考え方に基づいてつくられているごはんということでしょうか。
山下:そうですね。もっと言うと「薬膳」の考え方自体が東洋医学に基づいています。例えば風邪を引いたときに、薬を処方してその風邪を治すのが西洋医学の考え方で、病気になりにくい体をつくるというのが東洋医学の考え方です。だから、薬膳ごはんというのは、病気になりにくい体をつくるための料理と言えます。
――普段のごはんを「薬膳ごはん」にするコツってあるのでしょうか?
山下:すぐにできることと言うと、旬の食材を取り入れることです。季節の旬の食材には、その季節に起こりやすい体の不調を緩和させる効能があるものが多いんです。
例えば夏野菜として有名なキュウリやトマトは、体の熱を取る効果があります。逆に冬ですと、お鍋に白菜を入れることが多いと思うのですが、白菜は体を温める効果があるんです。このように、旬の食材をまず意識してもらうことが薬膳のスタートかなと思います。
――なるほど。そういった食材の効能は覚えておくと便利そうですね。
山下:はい。ただ、そうした食材の効能を覚えるのも結構大変だと思うんです。だから、まずは旬の食材や好きな食材から入っていってもらえると分かりやすくなる気がします。
そして、その時の身体の不調に合わせてメニューを組めるようになると、ご家族やご自身のためにもなると思います。少しずつ覚えていってもらえばいいかなと思いますね。
――開発事業部の福田さんにもお話をうかがいたいと思います。メニューを開発する際のエピソードがありましたらぜひ教えてください。
福田:基本的には薬膳の考え方に基づいていますが、先に素材の組み合わせを考えてから、どんな味にするのか決めるようにしています。