曲面へのフルカラー印刷をシルクスクリーン印刷で実用化に成功。4つの版で4色を完全に同じ場所に印刷する高い技術で実現 (2/4ページ)
他の印刷方法と比べると絵柄が多少粗く感じるかもしれませんが、印刷の落ちにくさ、印刷の持ちは他の方法より優れています。
小堀加工所では長年の経験と独自の技術を築き上げ、以下のような印刷を可能にしました。
・難しい曲面部への印刷
・上下で径の異なる扇形容器への少ロット印刷
・360度つなぎ目の無い印刷
・フルカラー印刷をはじめとする多色印刷
・網点写真印刷
・QRコードの印刷
・完成している家電への印刷
通常では難しい印刷を実現してきたシルクスクリーン印刷には、まだまだ大きな可能性があると考えています。
■高い印刷技術を残すためのクラウドファンディングを開催、目標15万円
小堀加工所はもともと曲面部や、難しい材質への多色印刷を得意分野として営業してきました。顧客からフルカラー印刷をお願いされるたびに「1色につき1版必要なので無理です」と断っていたものの、長年培ってきた技術と経験を武器に、従業員の意見も聞きながら挑戦することにしました。
それぞれの色を全く同じ位置に印刷する技術の開発が大変なのは分かっていたのですが、どのような曲面にどの範囲で印刷出来るかも未知でした。さまざまなサイズのデザインや版を作り、いろいろな方法で印刷するという、まさに試行錯誤の連続でした。絵柄がズレる原因はどこにあるのか、問題点を見つけながら改善を重ねました。
また、実際印刷をしてみると、色の再現も非常に困難でした。根気強く調色を繰り返し、最も再現性が高い4色を独自開発して、ようやく顧客に提供出来るレベルのフルカラー印刷が完成しました。
昨年はじめからの新型コロナウイルス禍の影響は小堀加工所にも押し寄せてきており、経営は決して楽ではありません。1月7日(木)には首都圏の1都3県に緊急事態宣言が出され、中小企業にとっては先の見えない日々が続きます。そこで現在、クラウドファンディングのCAMPFIREで、シルクスクリーン印刷技術を残すためのプロジェクトを実施しています。