コロナ禍で角界勢力図が一変!モンゴル勢の“衰退”と学生相撲出身力士の台頭 (2/2ページ)

Asagei Biz

合同稽古にも参加していましたが、ぶつかり稽古で胸を出すことはあっても、実戦形式の相撲は一切取らなかった。黙々とシコやすり足、テッポウに励むばかりで、関係者たちに『何しに来たんだ』と嘲笑されていました」(スポーツ紙デスク)

 もちろん、他人の相撲を見て分析する「見取稽古」も稽古の一つ。だが、ベテラン横綱の調整が万全でないのは、誰が見ても明らかだった。以前なら、大相撲の一大勢力として君臨していた「モンゴル互助会」の下支えでごまかせたかもしれないが‥‥。

 角界関係者がモンゴル勢を巡る衰退の見取り図を解説する。

「17年の日馬富士引退後も、一部のモンゴル人や欧州出身力士を中心に怪しい動きが見られたとも言われている。ただし、現在は影響力を失っているに等しい。そもそも組織の中心を担っていたモンゴル人力士が、幕内では少数派で、リーダー格の横綱も休場が多い。結局、星勘定ができる“同志”が減って、互助会は機能不全に陥ってしまいました」

 最近は同じモンゴル人力士であっても、互助会入りを断るケースもままあるという。満身創痍の両横綱の引退時期が迫る中、いよいよ互助会の完全崩壊が進行しているのだ。

 もはや徳俵まで追い詰められた一派に追い打ちをかけるのは、近年の角界を席巻する学生相撲出身者たちである。

「幕内に限らず、十両にも埼玉栄高校や日本大学、東洋大学出身者が年々増えています。彼らは指導者から『八百長だけは絶対するな』と口酸っぱく教わってきた。スネに傷のある力士は、引退後に相撲界に残りづらくなりますからね。今や学生相撲出身者ばかりの相撲界となり、まさにガチンコ相撲の最盛期を迎えています」(相撲ライター)

 初場所は最後まで目が離せそうにない。

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