テリー伊藤×田原総一朗対談「自民党の議員は安倍のイエスマンばかり」 (4/4ページ)

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田原 変わらないよ。だから、日本は戦後初めて考えなきゃいけない。といっても僕はね、軍備拡張反対だし、核兵器を持つのも反対。だから去年の秋から、枝野(幸男)と志位(和夫)に、「野党は今まで安全保障をまったく考えてこなかったけれども、イデオロギーに関係なく考えなきゃいけない」と。これは自民党、立憲民主党、共産党、国民民主党が一緒になって考えなきゃいけないの。

テリー それ、枝野さんは何と言ってるんですか。

田原 やるべきだと言ってる。志位も言ってる。

テリー でも、共産党は自衛隊については‥‥。

田原 今、認めてるよ。で、今や志位は枝野に「連立政権を作るためにはどんな妥協でもする」と。天皇制も認めてるからね。

テリー 具体的に、日米同盟はどうすればいいんですか。

田原 だからアメリカに、続けたほうが得だと思わせなきゃいけない。それは僕、構想があるのよ。要するに今、米中対立でしょ。で、アメリカは下手すると太平洋を中国に取られるんじゃないかと恐れてる。だから、まず日本はASEANと仲よくする。それからインド、オーストラリアとも。で、アジアが自立して太平洋を守れば、中国に取られないから、アメリカも日米同盟は続けたい。で、これはアジアの自立だから、中国包囲網でもないし、中国にも悪い話じゃない。だから、これはアメリカと中国、双方にとって悪いことじゃないと思う。

田原総一朗(たはら・そういちろう) 1934年、滋賀県生まれ。早稲田大学卒業後、岩波映画製作所を経て、63年、東京12チャンネル(現・テレビ東京)に入社。77年、フリーに。テレビ朝日系「朝まで生テレビ! 」「サンデープロジェクト」などで新しいテレビジャーナリズムを開拓。現在も「朝まで生テレビ! 」、「激論! クロスファイア」(BS朝日)のほか、テレビ・ラジオ、コラム執筆など多方面で活躍。近著に、「90歳まで働く─超長生き時代の理想の働き方とは?」(クロスメディア・パブリッシング)など。

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