長嶋&王…ファン感涙、プロ野球史に残る「魂の一打」 (2/2ページ)

日刊大衆

黒江氏の自宅には今も、その日の試合終了直後に撮影した“ON”との3ショットが大切に飾られているという。

王貞治の伝説の一打

「ずっと三遊間を組んでいた仲だし、遠征先では部屋も一緒。いいプレーをするたびに“ナイスプレー、黒ちゃん!”って背中を叩かれたりさ。そういう一つ一つが一気に押し寄せてきて、そりゃもう、込み上げてくるものがあったよね。もっとも、あの試合は、実は私にとっても引退試合でね。他の選手には当時まだ言ってなかったし、当の私自身も、長さんの幕引きに、ひたすら感極まっていただけだったけどね(笑)」

 一方、ミスターの引退劇から3年後、77年9月3日の後楽園を超満員にしたのが、盟友・王貞治だ。かのハンク・アーロンを抜き去る世界新記録、通算756号の歓喜の瞬間は、ヤクルト戦の第2打席で訪れた。

「ご両親が一塁守備がよく見える三塁側で見守る中、甘く入った鈴木康二朗のシンカーを弾丸ライナーで右翼中段に放り込んだ。球場では、彼のホームインと同時にくす玉が割られて花火が上がり、試合後には同僚の堀内恒夫が運転するブルペンカーで場内を一周。かのベーブ・ルースを抜いた前年からの盛り上がりもあって、あの日の球場は完全に、お祭り騒ぎでしたよね」(球団OB)

 そんな大偉業を三塁コーチャーズボックスから見届けたのが、当時コーチを務めていた前出の黒江氏だ。ダイヤモンドを回ってきた王とは、「ハイタッチではなく、がっちり握手をした記憶がある」と振り返る。

「記録やタイトルがかかった試合では大抵そうだったけど、ベンチでは“次こそ決めてくれよ”と盛り上がっていたよ。ただ、王ちゃんはいつも冷静なやつだから、打った瞬間は周りのほうが大喜び。私も一度、コーチャーの立場を忘れて、万歳しながらホームまで一緒についていってしまったことがあるからね(笑)。あの日の試合後は、後楽園だったこともあって、チームでは特に何もしなかったんじゃないかな。これが遠征先だったら、宿舎でちょっとした宴会にはなったかもしれないけどね」

 1月18日発売の『週刊大衆』2月1日号では、清原和博坂本勇人らのファンが魅了された一打を特集している。

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