「クイズ番組だけはやりたくない」ブームの影でテレビマンが苦悩するワケ (2/2ページ)
だから、今はパクったと思われただけでもNG。ただ、これだけクイズ番組が乱立していれば、ネタがかぶるのはある意味仕方がないこと。つまり、クイズ番組の制作には、大きな精神的負荷がつきまとうわけです」(前出・スタッフ)
では、なぜそんなに過酷な制作環境のなか、今なおクイズ番組は量産され続けているのか。
「たとえば、『今夜はナゾトレ』(フジテレビ系列)から派生して書籍化された『東大ナゾトレ』(扶桑社)は、120万部を突破する大人気ベストセラーシリーズとなりました。出版界にもクイズ番組から書籍化という流れが出来上がっています。加えて、クイズ番組は番組のフォーマットを海外に売ることが出来るため、一度作っておけば二次使用、三次使用でおいしい思いができるというわけです。しかも、コロナ禍でロケがしにくい現状が続いていますからね。クイズ番組なら最悪、オールリモートでの収録も成り立つ。つまり、クイズ番組はテレビ局にとってはなくてはならない超優良コンテンツなんです」(放送作家)
なるほど、クイズ番組量産の裏にはそんなテレビ局ならではの事情があったというわけか。とはいえ、お茶の間の盛り上がりをよそに、テレビマンたちの苦悩はしばらく続きそうだ。
(灯倫太郎)