俳優の谷原章介（４８）が、３月２９日にスタートするフジテレビ朝のニュース情報番組『めざまし８』（月～金曜午前８時）でＭＣを務めることが明らかになった。谷原がニュースを扱う情報番組のＭＣを務めるのは初めてで、同局の永島優美アナウンサー（２９）とタッグを組む。

　同枠でこれまで放送されてきた、小倉智昭（７３）がＭＣを務めた『とくダネ！』は３月２６日に終了し、約２２年の歴史に幕を閉じる。

　２０２０年７月に『週刊文春』（文藝春秋）が、２０２１年３月をもって『とくダネ！』が終了すると報じて以降、新番組のＭＣを誰が務めるのかにも注目が集まっていた。

「現在、『とくダネ！』に火・金曜のスペシャルキャスターとして出演中のメイプル超合金のカズレーザー（３６）がＭＣに抜擢されるのではないか、という記事も週刊誌で報じられました。

　ただ、フジテレビの報道・情報部門の取締役が、“芸人が情報番組のＭＣをやること”を好んでおらず、“芸人司会者ＮＧ”を出していたため、フジテレビ上層部の間では当初から“カズレーザーはない”という方針だったみたいです」（制作会社関係者）

　フジテレビ内部では、小倉の後任に『とくダネ！』の月曜スペシャルキャスターを務めている俳優の石黒賢（５４）を推す声もあったという。

「実際、番組関係者の間でも、“次は石黒さんなのではないか”という声はありましたね。石黒さんは爽やかで知性的なイケメンですし、ドラマ『半沢直樹』（ＴＢＳ系）での好演も話題になるなど、俳優としても一流です。

　加えて、今の住まいがフジテレビにかなり近いということで、早朝の番組に通勤もしやすいいうことで新ＭＣ候補に挙がっていたと聞こえてきています」（前同）

■司会者としての実績も一流

　しかし、新番組『めざまし８』の顔は、石黒ではなく谷原になった。放送作家はこう話す。

「谷原さんもＮＨＫ大河ドラマ『麒麟がくる』に出演するなど、俳優としては第一線級の活躍をしています。また、石黒さんと比べると谷原さんのほうが年齢的にも若く、長年『王様のブランチ』（ＴＢＳ系）のＭＣを担当してきたこともあり、コア層（１３～４９歳）への訴求力も高いでしょう。

　さらに『パネルクイズ アタック２５』（テレビ朝日系）や、『うたコン』（ＮＨＫ総合）などの番組でも司会を務めていますからね」

　極めつけは２０１９年１１月、谷原は有働由美子（５２）とともに「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」の司会を務めたこと。

「司会者としての実績も谷原さんは申し分ありません。総合的に判断し、石黒さんではなく谷原さんを起用することに決まったのでしょう。ただ、そう考えたときに立場がないのは、これまで『とくダネ！』に貢献してきた石黒さんですよね」（前同）

■新ＭＣの谷原章介とキャラもかぶり……

　２０１９年９月より『とくダネ！』にはスペシャルキャスターとして、石黒、カズレーザー、社会学者の古市憲寿氏（３５）、元サッカー日本代表の鈴木啓太氏（３９）が出演するようになった。

『とくダネ！』については、５〜６年前からＭＣの小倉の“パワーダウン”がささやかれ始めた。そのため、番組を骨太にするためにスペシャルキャスターが起用されるようになったとされる。

「スペシャルキャスターのギャラはめちゃくちゃ高いということはないでしょうが、日々のことですから、この支出が番組制作費を圧迫していたといいます。それでも、古市氏やカズレーザーのコメントや忖度しない姿勢は視聴者から共感を呼び、番組を盛り上げる原動力にもなっていたため、新番組の『めざまし８』にも２人は残留する可能性は高いのではないでしょうか。２人が、新ＭＣの谷原さんとはキャラも本業もまったく違うというのも大きいでしょうね。

　一方、石黒さんは真面目なコメントが多く、一部メディアでは『とくダネ！』での不要論まで出てしまいました。また、石黒さんは谷原さんと同じく知的で爽やかなイケメン俳優。キャラもかぶっていますし、ギャラも安くはないでしょう。そんな石黒さんが『めざまし８』に残るのは、厳しそうな気がしますね……」（前出の放送作家）

　３月２９日から始まる新番組『めざまし８』はどのような顔ぶれになるのか？　注目が集まる。