齋藤飛鳥「アンダー常連組」からグループのエースへ上り詰めた成長ストーリー【アイドルセンター論】 (2/3ページ)
今でこそセンターとして表題曲センターの常連になっているが、1stシングル『ぐるぐるカーテン』で選抜(3列目)に選ばれたものの、2nd、3rdと選抜に選ばれない時期が続き、2015年3月にリリースされた11thシングル『命は美しい』以降選抜に安定するまでは、アンダーメンバーとしての活動が多かった。
このことは生駒や白石、西野らエースとして称されてきたメンバーの中でも齋藤のアイドルキャリアがいかに異質であるのかを物語っている。その意味でも齋藤はアンダー常連からグループのエースへと上り詰めるという成長ストーリーを提示した数少ないメンバーのひとりと言えるだろう。
アンダーとして齋藤は『海流の島よ』や『扇風機』でセンターを務めることで、実力と経験を身につけ、2015年1月にファッション誌『CUTiE』(宝島社)で単独表紙を務めると、2月には同誌の専属モデルにも抜擢。
「メンバーの中で最も小顔」と言われる齋藤のスタイルの良さを活かしてモデル業でも注目を集め、同年7月のANNA SUIの2015年秋冬のアジア圏ビジュアルモデルに日本人として9年ぶりに選ばれるなど目覚ましい活躍を見せた。
『CUTiE』の休刊にともない、2015年からは『sweet』(宝島社)のレギュラーモデルとして活動している。2016年11月には初のソロ写真集『潮騒』(幻冬舎)が発売され、20万部を超えるヒットを記録。
以降、選抜の常連になっていた齋藤は、2016年6月リリースの15thシングル『裸足でSummer』で初の表題曲センターに抜擢。