原巨人「桑田入閣」は「脱長嶋」の序章、背番号「73」を背負う意味とは? (2/3ページ)
2軍での育成手腕を認められて杉内俊哉コーチ(40)を昇格させましたが、さらに盤石な体制を築きたかった。特に第3次政権からは、傾倒しているメジャー流の采配やスタッフを重用してきました。その流れでメジャー経験もある元エースに白羽の矢が立ったのです」(球界関係者)
チームは2年連続リーグ優勝を果たすも、日本シリーズではソフトバンクの壁にはね返されて屈辱の8連敗。たとえ因縁の桑田コーチといえども、メジャー仕込みの頭脳を借り、そうまでして雪辱を期したい、と追いつめられていたのだ。
とはいえ、とかく哲学のあることに関しては意志を曲げない桑田コーチの存在は、原監督にとっては爆弾も同然だろう。危ぶまれるのはシーズン中に肝を冷やすシーンが増えそうなことだ。
「今シーズンもリモート取材が主となり、桑田コーチが囲み取材で指揮官に対するネガティブなコメントをつい漏らしてしまう危険度は低い。ただし、球団や本社サイドの部長クラスの連絡先を知っているだけに、思うところがあれば直接、フロントに意見を上げてしまうかもしれません」(スポーツ紙デスク)
チームにとっては良薬にも毒薬にもなりかねない桑田コーチの入閣。そのリスクを背負ってでも招聘に前のめりになったのは、打倒ソフトバンクばかりが理由ではない。一線を退いてもなお、影響力を誇示している超大物球団OBに対する思惑が見え隠れしているのだ。
桑田コーチ就任会見で強調されたのは、用意された背番号「73」。自身と原監督が師匠と仰ぎ、同背番号を背負った故・藤田元司監督の存在がクローズアップされた。一方で、もう一人の師匠である長嶋茂雄終身名誉監督(84)についてはひと言も触れられることがなかった。さる球界OBが複雑な関係を指摘する。
「桑田コーチ就任の裏には、ミスターと原監督の決別の意味が込められている。事あるごとに、巨人はミスターの顔を立ててきた。それが時には、横やりとして原監督を妨害してきたことがあった。とりわけ、14年にキューバの至宝と呼ばれたセペダの獲得はミスターの肝煎りだった。監督時代から20年にわたって、キューバに通ってラインを築いた末の獲得だったからね。だからセペダが日本にアジャストできなくても、しばらく使わざるをえなかった。