原巨人「桑田入閣」は「脱長嶋」の序章、背番号「73」を背負う意味とは? (3/3ページ)
この頃からミスター絡みの案件には辟易していたそうだ」
長嶋監督が築いたキューバとのラインは、巨人を踏み台に亡命する選手が相次いだため断絶。むしろ、デスパイネ、グラシアル、モイネロら、有能なキューバ人がソフトバンクに集結する一助になってしまった。
さらに、原監督がミスターを球団から遠ざけたい理由は別にもあるという。
「15年に『原降ろし』に動いた連中の一掃です。当時、高橋由伸氏(45)を担いだ首謀者の多くが粛清されましたが、球団内には残党がいる。中でも、山口オーナーに取り入って球団の役職をあてがわれた人物を警戒しているようです。球場でエスコート役を買って出るなど、ミスターを表裏でサポートする右腕のような存在で、いまだに球団に籍を置いています。藤田さんをヨイショすることには、ミスターの威光を利用する連中への強い牽制の意味が込められている」(球界関係者)
昨年、通算監督勝利数でもミスターはおろか川上哲治氏まで抜き去り、有無を言わせぬ権力を手にしたにもかかわらず、巨人ではいつまでたっても特別な存在なのがミスター。自身の影響力を行使できない原監督の胸の内には、遅々として進まない球界再編への忸怩たる思いもにじむという。
「声高に主張しているセ・リーグのDH制導入を巡る議論も他球団とは温度差がある。支配下枠の撤廃や補強期限についても、原監督の主張だけが独り歩きしている状態。その背景には、原監督ないし巨人の、球界での発言力低下も影響している。球界の覇者に返り咲くためにも、ミスターの存在感を薄め、自分の力をアピールする思惑があるようです」(球界関係者)
「脱長嶋」こそ、原監督が進める球界再編のプロローグなのだ。
※「週刊アサヒ芸能」1月28日号より