開業医が自身の経験に基づいて語る、あまり知らない「医療法人経営」の実態 (3/3ページ)

新刊JP

ただ、いずれにしてもこれからさらに高齢化が進み、介護は必要になってくると思っています。

――でも、介護事業にも乗り出すということは、思い切った事業拡大ですよね。事業を広げる見極めというのはどういうタイミングで行ったのですか?

田畑:本業の人工透析の方である程度儲かっている間にやらないといけないと思っていました。医療の方の事業が伸びている途中だったからこそ、「今やるべきだ」となりましたね。

――まさしく経営者的な視点ですね。

田畑:そうですね。私は日本電産の永守重信さんのやり方から学んでいるんです。日本電産はモーター技術が強みで、そこで利益を生んでいる。そういうコア事業を成長させながら、広げていくということを実践しています。

――経営者とは未来を見据える仕事でもあると思います。これからの医療法人経営に必要なものは何だと思いますか?

田畑:医療と介護は国の仕事ですから、国がどういう風に舵を取るのかを常に見つつ、それに先駆けてやっていくことが必要だと思います。

――また、昨今の新型コロナの影響で多くの病院が赤字に転落したというニュースも出ています。この状況は病院の経営面においても苦しい部分があると思いますが、田畑さんはどのように受けていますか?

田畑:全体的には苦しい状況でしょう。ただ、私たちが経営する明生会は、人工透析がメインですから、必ず受けなければいけない治療を提供しているので、他のクリニックと比べたら逆風を感じることはあまりないです。

――最後に、このインタビューの読者の皆様にメッセージをお願いします。

田畑:開業医として独立したときに、一番悩むのが経営の部分です。それまで勉強をしてこなかったわけですからそれは当然です。本書では悩んだ部分、自分がどうやってきたのかを書いていますので、これから独立して開業しようとしている人はぜひ読んでいただいて、経営的な面もちゃんと押さえて、やっていってほしいなと思います。

(了)

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