典型的な男脳・女脳は少ない。一番多いのは両方混じった両性具有脳という研究結果が報告される (2/3ページ)

iStock
・男女の脳の神経回路を分析、最も一般的なのは両性具有脳
今回の研究では男女の脳の構造を探るアプローチを行った。
研究グループは、機械学習アルゴリズムと脳の神経回路の画像データから、一方の端が典型的男脳、もう一方の端が典型的女脳でなる範囲を作成し、そこに9620名(男性4495名、女性5125名)の脳をプロットしてみた。
その結果、両性の脳は範囲全体に分布していることが分かったという。あるサブサンプルでは、男脳とされるのは25%、女脳は25%で、残りの50%は両性具有的な脳という結果になったとのことだ。
つまり女性だから女脳、男性だから男脳とは、脳の神経回路的にも一概には言えないということだ。
さらにちょうど中間に位置する両性具有脳の持ち主は、両極端な人に比べて、うつ病や不安症といった心の問題が少ないことも分かったという。これは心理的に中性的とされる人にも当てはまる傾向であるそうだ。
常に変化し続けるこの世の中では、周囲の世界にいつも注意を向けていなければならない。また健康な心を保ち、柔軟で、生きるためにいろいろな戦略を用いることができなければならない。
こうした力があれば、周囲の状況を素早く理解し、それに応じて対応できるようになる。チャンスをタイミングよく手にし、しなやかに生きる手助けにもなる。
両性具有脳が人々の中に広まったのは、それができるからだと考えることができる。