浜辺美波ドラマ『ウチ彼』に「コレじゃない」批判殺到も…「可愛いから許す」

日刊大衆

菅野美穂と浜辺美波(画像は『ウチ彼』公式サイトより)
菅野美穂と浜辺美波(画像は『ウチ彼』公式サイトより)

 オタクの描写はつくづく難しいーー。1月13日から放送開始したドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)のSNSでの評判を見ると、改めてそう実感する。

菅野美穂(43)演じるシングルマザーで女流小説家の水無瀬碧と、浜辺美波(20)演じる娘の空の2人の物語です。空は漫画やコスプレに夢中な腐女子でオタクの女の子。浜辺は第1話で真島ヒロによる実在の漫画『EDENS ZERO』(講談社)の主人公・シキのコスプレを披露した際も、“かわいい!”“コスプレも似合う!”とされたり、ふだん掛けている丸メガネも似合っていて非常に好評です。しかし、脚本がね……」(ドラマライター=以下同)

 本作は、浜辺がオタク女子を演じる以外にも「親と娘が同時並行で恋愛をする」という設定の面白さや、脚本家が木村拓哉(48)主演の『ロングバケーション』(フジテレビ系)と『ビューティフルライフ』(TBS系)、最近では18年に永野芽郁(21)主演のNHK連続テレビ小説半分、青い。』など、数多くの名作を手がけた北川悦吏子氏であることから、注目が集まっていた。

■カラオケの場面に批判の声

「好意的な評価も多いですが、一方で、検索の候補に“炎上”が出たり、SNSでは《オタク描写が浅すぎる》、《一昔前のイメージで描かれている》、《オタクを知らない人が書いたオタク》と、主人公のオタク像について、特に違和感を覚える視聴者が多いようです。1話の時点で“モテないヤツ=オタク”というイメージや、恋愛至上主義な雰囲気などに苦手意識を持つ声が視聴者からありましたが、2話は特に《オタクを何もわかっていない!》という声が多かった。

 特に隠れオタクの友達と、カラオケに行ったシーンがバッシングされています」

 浜辺は隠れオタクの友人が「アニソン歌いてぇ」としつつも、米津玄師(29)の『Lemon』カラオケで歌ったことについて、

「なんで米津玄師歌うの? ジャパリパーク歌えばいいじゃん」

 と文句を言う場面があるが、この場面が思わぬ反発を受けてしまったという。ちなみに『ジャパリパーク』は、17年に放送されて社会現象となったアニメ『けものフレンズ』(テレビ東京系)の主題歌『ようこそジャパリパークへ』を指す。

 おそらく「オタクが本心を隠して、無難な流行の歌を歌う」という“あるある”を描きたかったのだと思われるが、その流行の歌として米津を対比させたことが。完全なミスマッチだという声が多い。

■米津はむしろオタク文化と縁が深い

「米津はかつて“ハチ”名義でニコニコ動画に本人歌唱のオリジナル曲を30曲投稿(現在は削除済み)したり、初音ミクなどボーカロイドを利用して『マトリョシカ』や『パンダヒーロー』といった多くのボカロ曲を提供してきいました。

 メジャーデビュー後も、16年に『3月のライオン』(NHK)の『orion』や、17年の『僕らのヒーローアカデミア』(日本テレビ系)の主題歌『ピースサイン』といったアニソンを手がけたり、むしろオタク側の人間なんです。そんな彼をオタクと対照的な存在として取り上げるのはおかしいと、批判の声があるんです」(専門誌記者)

 SNSでは、《オタクはジャパリパークを歌うってより、マトリョシカ歌って「これ作ったの米津玄師なんだよwww」って語りだす説あるわよ》《陽キャが酒飲みながら適当に考えたオタク像感《誰にも知ってるようなオタクが歌っても許されるような曲じゃなくてがっつりいけば、ていう意味なのは分かるけど…》

 という声が出ている。

 ちなみに、『ようこそジャパリパークへ』を作詞・作曲した大石昌良(オーイシマサヨシ)もドラマを知っているようで、21日のツイッターで《ジャパリパーク歌えばいいじゃん》とつづっていた。

■オタク文化は変わりつつある

「たしかに“オタク=根暗”という風潮が昔はありました。しかし、『鬼滅の刃』が社会現象になってコスプレを楽しむ芸能人が増えたり、アニソンシンガーとして『紅蓮華』を歌ったLiSA(33)がメディアに取り上げられたり、ジャニーズのアイドルであるKis-My-Ft2宮田俊哉(32)が声優の水樹奈々(41)について熱く語ったりと、オタク文化は昔と比べて“明るく楽しい文化”というイメージが定着しつつある。浜辺はちゃんと“明るいオタク”として描けていましたが、細部が甘かった感じですね」(前同)

 20年の高畑充希主演作の『ヲタクに恋は難しい』も、パンフレットのインタビューで「勝手に想像したヲタク文化をやっちゃうと、おそらくこの映画はダメになる」と福田雄一監督は話していたが、結果的に一昔前の『オタク文化=気持ち悪い』のイメージで作られている、と指摘する原作ファンがかなり多かったことからも、非常に描き方が難しいテーマであることは確かだ。

「ただ、コスプレが似合っていたように、浜辺は本当に可愛い。“浜辺は可愛いから、なんやかんや最後まで見てしまう”という声も少なくないんです。母親役の菅野美穂との相乗効果もあって、差し引きで言えば完全にプラスですね」

 まだストーリーは始まったばかり。評価は、最後まで待ったほうがよさそうだーー。

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