『相棒』水谷豊の思い「90歳で杉下右京」が不可能な「6つの重大理由」

日刊大衆

水谷豊
水谷豊

 今年でシリーズ開始21年目を迎えた水谷豊(68)主演の国民的ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)。

 1月26日発売の『女性自身』(光文社)では、その水谷が「90歳まで杉下右京を続けたい」と意気込んでいるのでは、と報じている。

 記事によると、水谷は俳優としても監督としてもクリント・イーストウッド(90)に影響を受けており、過去にはお気に入りの映画としてイーストウッドが87歳のときに監督した『15時17分、パリ行き』を挙げたこともあったという。

「イーストウッドは俳優だけではなく、アカデミー監督賞を受賞する名監督で、現在でも第一線で活躍しています。水谷もすでに2本の映画で監督を務めていますが、今後もイーストウッドのように俳優兼監督として活躍し続けたいと考えているのではないかと『女性自身』では伝えています」(芸能記者)

 夕刊紙デスクは話す。

「水谷が90歳を迎えるのは22年後の2043年です。それまで『相棒』が続いているかというとさすがに難しいですよね。『女性自身』の記事も、水谷の“意欲”を報じたもので、本当に90歳まで、ということではないでしょうが、ただ『相棒』はすでにシリーズ開始から20年が経過し、当初の勢いだけでなく視聴率も徐々に落ちてきていますからね」

■内藤剛志&井ノ原快彦主演ドラマの猛追

 2020年10月にスタートした『相棒 season19』は、初回の世帯視聴率17.9%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタートを切ったものの、11月25日には12.3%、12月には2度も12%台を記録している。

「他のドラマであれば12%という数字はまったく問題ない合格点の数字。ただ、『相棒』は視聴率17~18%は当たり前で、ときには20%を超えることもあったモンスタードラマ。

 それが、ここ最近は、内藤剛志(65)主演の『警視庁・捜査一課長』シリーズやV6井ノ原快彦(44)主演の『特捜9』シリーズとそれほど変わらない数字なんです」(前出の夕刊紙デスク)

 2020年4月クールに放送された内藤主演の『捜査一課長 season4』の平均世帯視聴率は13.1%。同クール放送の井ノ原主演の『特捜9』の平均世帯視聴率も13.9%と高水準をマークした。

「とんでもない視聴率をたたき出していた『相棒』の数字が徐々に右肩下がりになる一方、『捜査一課長』と『特捜9』の数字は安定していて、徐々にですが右肩上がりになっているんです。特に『捜査一課長』はシリーズスタート時は1桁台が当たり前でしたが、現在では『相棒』に比肩するほどの視聴率をとるほどになっている。

 これまで“テレビ朝日の刑事ドラマといえば『相棒』”で、『相棒』が好調だったからこそ、水谷はドラマの人事権を握るなど、テレビ朝日で“絶対権力者”として君臨してきましたが、数字が落ちれば大きな顔はできなくなりますし、水谷自身もそれは理解しているでしょう」(前同)

■相棒の固定化とマンネリ化

 2015年からドラマに出演している4代目の反町隆史(47)は、初代相棒の寺脇康文(58)を抜いて歴代最長の相棒になった。

「シリーズ開始から20年ですから、『相棒』に関してはこれまでもマンネリ化が叫ばれていました。ただ、水谷さんの“相棒”が代替わりすることでマンネリ化を抑えることができてきたんです。しかし、水谷さんは反町さんのことを親しみを込めて“ソリ”と呼び、プライベートでも親交を深めるなど、相当なお気に入りで、当分は相棒を代えるつもりはないといいます。

 そのため、相棒が“固定化”され、さらなるマンネリ化を招いてしまっているとも言えるでしょうね。また、テレビ各局の評価基準がコア層(13~49歳)の個人視聴率に移行したことも『相棒』にとっては懸念材料だと言えそうです」(制作会社関係者)

 ここ数年、ほぼすべてのテレビ局が世帯視聴率から“コア層”と呼ばれる13~49歳の若年層の個人視聴率を重視するようになった。

 それは、スポンサー企業がCMを出稿したいと考えるのは、世帯視聴率が高い番組よりも、コア層の個人視聴率が高い若者向けの番組だからだという。

「『相棒』は特にシニア層に人気で、メイン視聴者層の年齢が高い。また、若者がこれから新たに『相棒』を見るようになるかというと、なかなか難しいですよね」(前同)

■水谷豊には超大物の後ろ盾もあるが……

 テレビ朝日の早河洋会長は、2018年3月に都内の高級ホテルで行われた『相棒 season16』の打ち上げ及び放送回数300回突破記念セレモニーに顔を出して、「今度は600回までやっていただきたい。600回となれば水谷さんは81歳。80歳はまだ若い!」とスピーチしている。

「これまでテレビ朝日に貢献してきた水谷さんには“テレ朝のドン”とも言われる早河会長の後ろ盾があるんです。水谷さんはこれまで2本の映画の監督を務めていますが、その映画の製作総指揮が早河会長ということからも、いかに2人の関係が深いかがうかがえます」(前出の制作会社関係者)

 水谷は2017年公開の映画『TAP THE LAST SHOW』では監督兼主演を、2019年公開の『轢き逃げ 最高の最悪な日』では監督を務めている。

「ただ1作目の映画の興行収入は1億2000万円、2作目も特に話題にはなりませんでした。フジテレビはテレビドラマでは苦戦していますが、『コンフィデンスマンJP』や『マスカレード・ホテル』など映画が好調で、1作で数十億円を稼ぎ出します。ドラマの不振を映画で一気に取り返すことができています。

 一方、『相棒』はドラマでは好調ですが、水谷さんの映画は鳴かず飛ばず。映画に関してはイーストウッドに影響を受けているという水谷さんが“やりたい”と申し出て、早河会長がGOを出しているのかもしれませんね。ただ、早河会長も現在77歳。いくら“テレ朝のドン”でも、いつまでも会長の座にはい続けられないでしょう」(前同)

 視聴率の低下、ライバルドラマの台頭、反町切りがないことによるマンネリ化、テレビ業界のコアシフト移行、監督映画の不振、早河会長の後ろ盾もいずれなくなること――。

「今ある懸念材料がより顕著になってくれば、一気に“水谷外し”が進められる可能性もゼロではないでしょうね。

 ただ、すでに20年が経過しているのに、現在の人気とクオリティを保っていること自体が奇跡でしょう。連続ドラマがここまで飽きられずに見てもらえるのは、やはり水谷さんの力によるもの。90歳は不可能だとしても、あと12年、80歳までは続けてほしいですよね」(同)

 スタートから21年目を迎えた『相棒』。2年後には古希を迎えている水谷だが、まだまだドラマファンを楽しませてくれそうだ。

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