“もしものときに”命を救う!100均で備える「プチブラ防災グッズ」

日刊大衆

写真はイメージです
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 令和3年、いつ襲ってきてもおかしくない、地震や台風などの災害の数々。まずは100円ショップで備えよう!

 大地震や豪雪、洪水などは、いつ襲ってくるか分からない――。そこで、数々の被災地で救助活動を行い、『レスキューナースが教える プチプラ防災』(扶桑社)の著者で、国際災害レスキューナースの辻直美氏に、すぐに実践できる防災対策をご教授願った。

「実は専門店じゃなくても、100円ショップで、必要な物の多くをそろえられるんです」(辻氏=以下同)

 たとえば、辻氏が“4種の神器”と呼んで、ふだんから常に身につけているソーラーライト、防災笛、コンパス、万能ナイフ。

「いずれも命を守るために必要なものです。停電に備えてのソーラーライト。スマホのマップ機能が使えなくなることを想定してのコンパス。防災笛は、身動きできないときに救助を呼ぶため。専用のグッズもいろいろと試しましたが、性能・機能面ともに、この3つは100均のもので十分でした。特に防災笛は、救助に来た人が身元を確認できるように、中に名前や血液型を記入する紙を入れておけるタイプがオススメです」

 また、防災グッズには、値段や機能を気にするよりも、大切なことがあるという。

「すべての防災グッズに言えることですが、まずは使ってみて、扱いに慣れておくこと。非常時に初めて手に取って、思い通りに使えない、壊れて動かないとなると、命に関わってくるからです」

 これは“4種の神器”の残り1つ、万能ナイフについても言えるそうで、「試してみて、100均の十徳ナイフが扱いやすい人は、それでいいでしょう。ただ、“ちょっと重いな”とか、“機能が多すぎるな”と思えば、別の物を購入しましょう。まずは日常生活で試して、手になじませておいてください」

■意外な100均商品に驚きの応用術が!

 他にも、食器にかぶせたり、止血用の包帯代わりに使ったり、「編めばロープ代わりにもなる」というラップや、「水を入れておくタンクになるし、頭からかぶれば雨具にも、はおったり、体に巻きつけたりすれば、防寒対策にもなる」という、45リットルゴミ袋も、100均でそろえることができる。

 また、アルミ保温シートは、冬のマストアイテムだ。

「かぶれば防寒になりますし、高密度ポリエチレンという素材でできたポリ袋に入れて、温めた食材を包めば、低温調理ができて、ガスボンベの使用を最小限に抑えることができます。夏には、冷たいものを包んでおくと、保冷にもなりますね」

 専門ショップだと1万円近い商品もあるが、まずは、100均の商品を、試しに使ってみるのがいいだろう。

 そして、隠れた100均の人気商品、色や柄が豊富な手拭いも、災害時に大活躍するという。

「手や体を拭くという用途はもちろん、ホコリやニオイが気になる場所では、マスクにしたり、ほっかむりしたり。大きく振って助けを呼ぶもよし。石を包んで叩けば、脱出するとき、窓ガラスを割るハンマー代わりにもなるうえに、汚れても、洗えばすぐ乾くのがいいんです」

■トイレ用のペットシーツが意外な力を発揮

 また、100均のペットコーナーで売られている、犬猫のトイレ用のペットシーツが、災害時に意外な力を発揮してくれるという。

「吸水ポリマーが含まれていて、アッという間に大量の水分を吸い取ってくれるので、非常用トイレにもなりますし、お湯や水を含ませることで、湯たんぽや冷却シートにもなります。さらに、水で膨らんだペットシーツをビニールに入れて、口をしっかり縛って形を整えれば、低反発の枕になり、避難所生活を快適にしてくれます」

 最後に、忘れてはいけないのが、水や食べ物の備蓄。缶詰やカレーなどを、多めに買っておくのが基本だ。

「月に1回は、食材の賞味期限を確認して、必要に応じて入れ替える“ローリングストック”をしましょう。いろいろな状況を想定して買うことが大切です」

 喉の乾燥を防ぎ、感染症予防にも役立つのど飴や、塩分補給のタブレットなども、非常食に加えておこう。

 防災週間、備えの第一歩は、100均から!

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