齋藤飛鳥「乃木坂46の海外進出」にとって重要な位置を占めた功績【アイドルセンター論】 (3/3ページ)
同曲は乃木坂46の様式美が表現されたダンスに加えて、クラップを取り入れたシンプルなリズムや英語詞が特徴となっており、乃木坂46の楽曲のなかでも極めて海外志向性の高い楽曲だ。
齋藤は同曲について「日本だけとは言わずに世界中で『Sing Out!』ブームが巻き起こったらいいなという願望はあります」(『マイナビニュース』乃木坂46齋藤飛鳥、新曲「Sing Out!」で涙「チームであることの良さ」)と海外を意識した楽曲であるという旨の発言を残している。
実際に「真夏の全国ツアー2019」では『Sing Out!』における演出でパリのファンと生中継が行われていることからも、海外を睨んだ楽曲であることが分かる。海外指向性の高い同曲において4度目となるセンターを齋藤が務めたというのはこれまでの文脈を踏まえても重要なことのように思われる。
乃木坂46が2017年から推し進めてきたアジアへの進出。齋藤は「定期的に開催させていただいている海外公演は、さらに良くしたいという思いがあります。『個人のキャラクターは伝わっているけど、乃木坂46全体としての良さは表現しきれていないんじゃないか』と感じていて。具体的な方法は難しいですが、これからの新たな課題かもしれませんね」(『日経エンタテインメント!』乃木坂46 Special 2020)と海外展開における自分の立ち位置を理解しつつ、冷静にグループ課題を指摘している。
内向的でグループの末っ子的な存在だった齋藤が、乃木坂46のセンターとして成長を見せているというだけで感慨深い。海外展開における重要な存在として齋藤をセンターに据えた乃木坂46。海外においても国内同様の成功を収めることができるのか、期待していきたい。
(文=川崎龍也)