千鳥・大悟、西野亮廣を「詐欺師」完全否定の裏に「志村けんの教え」!

日刊大衆

大悟(千鳥)、西野亮廣(キングコング)
大悟(千鳥)、西野亮廣(キングコング)

 原作・脚本・製作総指揮を手掛けた映画『えんとつ町のプペル』がヒット中のキングコング西野亮廣(40)が、1月26日放送の『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』(フジテレビ系)に出演。番組の内容が話題を呼んでいる。

 西野はさまざまなジャンルで活躍する“先生”がプレゼンを行う企画「教えて!モンスターティーチャー」に登場し、MCの博多華丸・大吉千鳥に「0円でエンタメビジネスをヒットさせる方法」を伝授するという内容となった。

 西野は2020年11月10日に放送された同コーナーに出演しており、その際に大悟(40)は西野に対して「捕まってないだけの詐欺師やと思ってる」と発言。このときの画像がツイッターなどで拡散され、映画のヒットと相まって西野周辺が炎上する事態にも発展していた。

 1月26日の放送でも、大悟は西野がスタジオに姿を現すと「あれ、ここに来てるってことはまだ捕まってないってこと?」とイジり、西野はこれに「黙れ!」と応戦。しかし、大悟は番組に再び登場した西野を前にして「あれでもう捕まることのない詐欺師やと思った」とさらに口撃したのだ。

■最後まで西野を詐欺師扱い

「西野が“夢の話をしにきました”と話し始めたときから終わりまで、大悟はずっとニヤニヤしていましたね。さらに西野がプレゼンを終えると、怪しいセミナーなどでありそうなケース、“出口でお水を買って帰ったらいいんですか?”と言い放つなど、終始、西野を詐欺師扱いしていました(笑)。

 あくまで番組はバラエティですから、大悟も西野も面白くしようとしていましたが、大悟は西野のクラウドファンディングの手法やオンラインサロン運営などのビジネスに、否定的なんでしょうね。千鳥といえばとにかく面白いことを追求してきた“芸人らしい”コンビですからね」(夕刊紙デスク)

 西野は絵本作家やオンラインサロン運営など、芸人の枠を超えた活躍をしている。しかし、サロン会員向けに「『映画 えんとつ町のプペル』のシナリオ台本と前売りチケットを原価で仕入れ販売できる権利」を販売するという商法が、物議を醸しているのだ。

 また、1月27日にはツイッターで「退社する可能性も含めて、吉本興業と慎重に話し合いを進めています」「とりあえず吉本興業には“今の形を改めないと辞めます”という話をさせていただきました」と所属事務所である吉本興業からの退社を示唆するなど、何かと騒動が絶えない。

「ただ、この退社を示唆したツイートも映画『えんとつ町のプペル』を宣伝するための“炎上商法”なのではないかという見方もあります。大悟は生涯コメディアンを貫いた志村けんさん(享年70)を尊敬し、その教えを実践していますから、純粋なお笑い芸人とはかけ離れている西野を認めていないのかもしれないですね」(前同)

■週8回飲みに行く仲

 2020年3月29日、志村さんは新型コロナウイルスによる肺炎のため、東京都内の病院で亡くなった。

 大悟は2016年10月の『志村けんのバカ殿様最新作 笑いの金メダルSP』、2017年3月『志村けんのだいじょうぶだぁ ドリフみんな大集合』(ともにフジテレビ系)に出演して、志村さんの「変なおじさん」について熱弁。

 これを機に志村さんと大悟は意気投合。多いときには週8回のペースで飲みに行くこともあったという。また、2020年8月には、運転免許を持っていない大悟が志村さんの愛車だったキャデラックを500万円で購入するなど、志村さんの死後も師弟の絆は揺らぐことはない。

 志村さんは2018年8月の『週刊大衆』のインタビューで、「好きなんだよね、千鳥の漫才が。彼らのお笑いは職人芸なんだよ。タカアンドトシも俺は好きで、認めているね」と語っている。

 さらに志村さんは千鳥の漫才について、

「千鳥にもよく言っているんだけど、昔の本当に面白かった漫才師は、十八番のネタを必ず3~4個持っているんだよね。それはもう誰もが知っているネタで、お客さんもオチまで分かっているんだけど、何回見ても面白かったんだよね。片岡鶴太郎さんの“ぴーぴーぴよこちゃんじゃアヒルがガーガー”なんかも、まさにソレ。ご存じのネタなんだけど、お客さんは“待ってました!”とばかりに大喜びで笑う。それが芸なんだよね」

 と絶賛していた。

■志村さんが「お笑いの1ページ目」

 大悟も志村さんとの関係や偉大さをたびたびテレビで語っている。

 2019年8月の『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)では、志村さんから「振り向いて、お前がいると嬉しいんだよな」と言われたというエピソードを披露。

 さらに「芸人の先輩後輩みんなに言いたい。まだ、みなさんお笑いを知らんかったんやなってことを」と切り出し、「(志村さんと)コント番組を一緒にやらせてもらってて、本当に勉強になったことがあって。結局、ワシらってバリバリ中学校のときにダウンタウンさん見てるから、お笑いの教科書でいうと10ページ目から始めちゃってる」と持論を展開。

 そして「ダウンタウンさんのページに憧れて芸人の世界に入っているから、実は20年、お笑いの1ページ目を誰もやらずに育ってきた。ワシは芸人20年やって、その1ページ目に触れるときがきたわけよ」と、志村さんが“お笑いの1ページ”目だと熱弁した。

■「お客さんが爆笑してくれた瞬間は“金も女もいらない”」

「志村さんは“お客さんが大爆笑してくれた瞬間は『金も女もいらない』と思いますよ”と語っています。酒も女も夜遊びも大好きでしたが、それ以上にコントを愛していた。テレビの前の人を、そして舞台を見に来てくれたお客さんをどう笑わせるか、そればかり考えていた人ですからね」(放送作家)

 志村さんは舞台について「ぜひ、生で観る面白さを知ってもらいたいですね」とし、「子どもも連れてきてもらいたい。純粋な子どもの頃に見た生の舞台の楽しさは、ずっと記憶に残って、いい影響を及ぼすと思うんです」とも語っている。

 また、舞台の値段設定も含め、とにかくお客さんに喜んでもらいたいという“お客様第一主義”を貫いていた。また、お笑いのディテールにもこだわり、大悟も志村さんのこだわりについて「バカ殿はバカやから絶対に下座に座ります。1回バカ殿の席を上座にしとって、志村さんブチ切れたらしい」などと語る場面もあった。

「志村さんは細かい衣装や小道具へのこだわりもすごかった。舞台で使うオナラの音にしても3種類用意していて、“これはちょっと水っぽいな”とか“これはカラッとし過ぎているな”とか(笑)、スタッフと真剣に議論し、使い分けていたそうです。

 また舞台の膨大なセリフを覚えるために、稽古中は常に台本は読むようにしていたといいます。その方法として、台本は『お風呂用』、『トイレ用』、『車内用』など場所に合わせて複数用意し、いつも手に取れるようにしていたそうです。コントや舞台にかける情熱はすさまじく、まさにプロ芸人でしたよね」(前同)

 前出の放送作家は続ける。

「志村さんは大好きな酒で席で何を話すのかというと、結局は“仕事論”。自身の仕事とお笑いの話に終始していたといいます。そんな志村さんと毎晩のようにお酒を酌み交わし、お笑い論を聞き、その生き様を一番近くで見てきた大悟さんにしてみれば、お金やビジネスのことばかり語った西野さんが、あまりにも薄っぺらく見えてしまったのかもしれませんね」

 芸人を貫く千鳥・大悟とビジネス目線のキングコング・西野は、絶対に交わることがない、水と油!?

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