１月２９日に、企画・脚本が庵野秀明、監督を樋口真嗣が務める映画『シン・ウルトラマン』の特報映像と２種類の特別ビジュアルが公開された。

　映像は、緊急事態に対応する人々や謎の怪獣、そして最後にウルトラマンが登場。特別ビジュアルは、主演の斎藤工（３９）、長澤まさみ（３３）、西島秀俊（４９）、有岡大貴（２９）、早見あかり（２５）らが何かを見据える目元をアップにしたもの。

　もう１つは“そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン”というコピーと、ウルトラマンの変身アイテムらしき道具、流星型のバッジ、ドッグタグの３種類が配置されたシンプルなポスターだ。

「それぞれの変身アイテムは、初代ウルトラマン『ベーターカプセル』、バッジとドッグタグは初代ウルトラマンと一緒に戦っていた科学特捜隊（科特隊）のシンボルが元になったものでしょう。『シン・ゴジラ』の実績があるだけに、今回も庵野さんと樋口監督は特撮へのリスペクトあふれる名作を作ってくれるのではないでしょうか。ちなみに、主演の斎藤は、父親が７３年の『ウルトラマンタロウ』の現場で働いていたことを、１９年１２月のオープニングセレモニーで明らかにしています。

　公開時期が“初夏”とされているため、もしかすると、６月４日に公開される佐藤健（３１）主演の映画『るろうに剣心　最終章Ｔｈｅ　Ｂｅｇｉｎｎｉｎｇ』とぶつかる可能性がありますね」（特撮ライター）

■デビュー作で共演した仲

　実は、佐藤健と斎藤工の間には、浅からぬ縁があるという。

「佐藤のデビュー作と言えば、０７年の『仮面ライダー電王』（テレビ朝日系）と思うかもしれませんが、『電王』は“連ドラ初主演作”。佐藤の“俳優デビュー作”は０６年の深夜ドラマ『プリンセス・プリンセスＤ』（テレビ朝日系）だったんですが、ここで佐藤は斎藤と共演していたんです。ちなみに、同作に出演していた中村優一（３３）は、のちに『電王』の２号ライダー・ゼロノスとして佐藤と一緒に戦いました」（女性誌記者）

『プリプリ』は、「私立の男子校を舞台に、生徒に活気を与えるために容姿端麗な男子生徒に女装をさせ『姫』を作り上げる」というＢＬ風味の作品で、佐藤は初ドラマでいきなりロリータファッションに挑むチャレンジ精神を見せていた。この時点で斎藤は役者としてキャリアを積んでおり、佐藤と男同士で熱く見つめ合うシーンもあった。

　ちなみに、同作に出演していた石黒英雄（３２）は『電王』でラスボスとして佐藤と対峙したほか、１６年に『ウルトラマンオーブ』として、めでたく“ウルトラ俳優”となった。

「最近では、佐藤と斎藤は１８年のＮＨＫ連続テレビ小説『半分、青い。』でも共演しています。絡む場面はほとんどありませんでしたが。共演の機会は少ないですが、佐藤にとって人生初のドラマで共演した斎藤は、強く印象に残っているのではないでしょうか」（前同）

■長澤とは共演が多い

　また、ヒロイン役の長澤と佐藤は、ドラマや映画での共演はないが、２０１０年と１５年に『ゆうちょ銀行』のＣＭでカップル（１０年）と、故郷で久々に再会した友人（１５年）を演じたほか、１５年の第２０回釜山国際映画祭（ＢＩＦＦ）で一緒にに登壇したり、１６年の『空へ、海へ、彼方へ―旅するルイ・ヴィトン展』に来場したりと、仕事をする機会は意外と多い。

「１０年の『ゆうちょ』のＣＭでは、妹役の桜庭ななみに振り回されていたり、ウエディングドレス姿の長澤を見て“がっ、がんばる！”と目を輝かせていたり、現在定着しつつある“女性のエスコートも完ぺきでクールな佐藤健”とはまた違った姿を見ることができます。１５年のＢＩＦＦでも、佐藤と長澤が韓国の女優キム・ゴウンに指ハートを教えてもらっている場面もあり、仲がいいのではないでしょうか」（前出の女性誌記者）

　また、『シン・ウルトラマン』のキャストの１人である山本耕史（４４）は、２０年放送の佐藤の代表作『恋はつづくよどこまでも』（ＴＢＳ系）で共演したほか、２人とも「仮面ライダー俳優」である。

「『恋つづ』で山本は、いつも陽気で後輩たちの面倒見もいい副院長として出演していましたが、山本は同年の『仮面ライダーゼロワン』で『１型』という名前の仮面ライダーを演じていたんです。『恋つづ』には、１９年の『ジオウ』で３号ライダー・『ウォズ』を演じていた渡邊圭祐（２７）も出演していたため、当時は“仮面ライダーが３人もいる！”と話題になっていましたね」（前出の特撮ライター）

■ウルトラシリーズとも縁のある佐藤

　そんな佐藤だが、実はウルトラマンと一緒に変身したことがあるという。

「佐藤は０８年の『ＲＯＯＫＩＥＳ』（ＴＢＳ系）で五十嵐隼士（３４）と共演していたが、五十嵐は０６年に同局の『ウルトラマンメビウス』で、ウルトラマンメビウスを演じていたんです。そのため『ＲＯＯＫＩＥＳ』キャストが『王様のブランチ』に番宣で出演した際に、２人とも変身ポーズを披露したことがあります。もっとも佐藤は“絶対イヤだよ！”と乗り気ではありませんでしたが（笑）。現在も電王を大切にしていることも踏まえてると、ヘタに子どもの夢を壊すようなことはしたくなかったのでしょう」（前出の特撮ライター）

　また、１７年の映画『８年越しの花嫁 奇跡の実話』でも、佐藤と「ウルトラマンの意外な縁」が話題になったことがある。

「ヒロイン役が土屋太鳳（２５）だったんです。土屋はウルトラマンの大ファンで、ブレイク前の２０１０年に『ウルトラマンゼロ　ＴＨＥ　ＭＯＶＩＥ 超決戦！ベリアル銀河帝国』でヒロインを演じただけでなく、ウルトラマン好きが高じて１７年には『ウルトラマンフェスティバル２０１７』の公式サポーターに就任したこともある。そのため、当時はウルトラとライダーの“夢の共演”と話題になったんです」（前同）

　意外にもウルトラシリーズとも縁があった佐藤。『るろうに剣心』と『シン・ウルトラマン』、どちらも楽しみでならないーー。