平安の没落貴族と皇女の悲恋。身分の違いが生んだ許されざる恋の結末 (2/3ページ)
『小倉百人一首』菱川師宣(国立国会図書館デジタルコレクション)
一方の当子内親王は三条天皇の第1皇女で、伊勢神宮の斎王(天皇に代わって伊勢神宮に仕える役職で皇族女性から選ばれる)を務めた高貴な身分。道雅と恋に落ちたのは、斎王を退下し京都に戻った後のことだった。
決して許されることのない恋だったが、内親王の乳母によるサポートもあり、2人は愛を育んでいった。どのような逢瀬を重ねたかは知る由もないが、実家の没落により先行きの暗い道雅にとって、当子内親王が大きな光であったことは想像に難くない。
道雅と当子内親王を待ち受ける悲しき恋の結末
『百人一首』文化9 [1812]年(国立国会図書館デジタルコレクション)
(「伊勢の斎宮わたりよりまかり上りて侍りける人に、忍びて通ひけることを、おほやけも聞こしめして、守り女など付けさせ給ひて、忍びにも通はずなりにければ、詠み侍りける」と紹介されている。)
しかし内親王の父三条院は2人の仲を知ると激怒。