「菅総理失脚」で自民党が打ち出す起死回生“劇薬人事”の全貌【全文公開】 (2/4ページ)

Asagei Biz

野田氏が戴冠すれば、わが憲政史上初の「女性総理」の誕生となる。

 野田氏と気脈のある自民党ベテラン議員のひとりは、野田氏の戴冠には「条件」があるとして、次のように言った。

「常識的にみれば、主要3派が担ぎたいのは、前回2位の岸田氏だろう。頑固でない、政策的な協調ができる人物ゆえに、担ぎやすいということだ。しかし、岸田氏の欠点は、国民人気が低いことにある。仮に菅政権が潰れ、自民党自体の政党支持率も急落となった時、岸田氏は10月までには行われる次の衆院選の『顔』たりえない。ヘタをすれば自民党はボロ負けで、政権交代の危機に立たされかねない。このピンチは、石破元幹事長でも凌げない。ここでの自民党の起死回生の『救命ボート』が野田氏ということになる」

 このベテラン議員が続ける。

「『日本初の女性総理誕生』のインパクトは強い。有権者の半数は女性だ。『野田総理』での衆院選は圧勝、野党は壊滅状態になる。党勢がドン底になりそうなら、『救命ボート』の力を借りるしかない。野田氏の登場は、10%ほどはあるのではないか」

 野田氏は昭和35年(1960年)9月3日生まれの60歳。オリンピック開催年の誕生にちなんで、聖子と名付けられた。祖父の野田卯一元建設相の養女となり、野田姓を継いで政界に出た。選挙区は衆院岐阜1区で当選9回、この間、戦後最年少の郵政相、さらに総務相、党3役の総務会長を歴任している。そして現在の、二階幹事長の下での幹事長代行である。

 性格は飾り気なくざっくばらんだが、筋は通す。平成17年の小泉純一郎総理(当時)の「郵政解散」では反対、自民党を離党して無所属を余儀なくされた。また、平成18年に当時の安倍晋三総理から自民党復党を認められ、以後、党内で今日まで無派閥を貫いている。

 昨年、その安倍氏が主導した全世帯への布マスク配布にも「評判が悪い」と、メールで「諫言」を辞さなかったなど、度胸もある。

 一方、党内での立ち位置はリベラルだが、保守系議員からも慕われている。

 野田氏をよく知る政治部記者が、こんなエピソードを明かしてくれた。

「日本酒が大好きで、酒豪ですね。以前は居酒屋などで、党内のリベラル、保守系問わずの中堅、若手議員とよくコップ酒をやっていた。

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