「菅総理失脚」で自民党が打ち出す起死回生“劇薬人事”の全貌【全文公開】 (3/4ページ)
談論風発、あっさり型でオンナを感じさせないから、こうした議員たちからは『姉さん、姉さん』と呼ばれて慕われていました。野田氏の子分格が仲のいい小渕優子元経産相で、こちらもコップ酒辞さずのクチです。2人は『きょうだい盃』を交わしており、やがてどちらかが総理の座に就くことがあったら、一方がこれを支えることを誓ったと言われています」
これまで野田氏は2回の総裁選出馬を試みようとしたが、前々回のそれは安倍前総理陣営によって出馬資格の推薦人を切り崩されて断念。前回は自身の情報公開請求の漏洩問題が影響して、出馬回避を余儀なくされたものだった。今回、ようやくそのチャンスが巡ってきそうだということである。
加えるなら、次のような証言もある。
「実は野田氏は、小池百合子東京都知事(68)との仲も悪くない。かつて2人は雑誌の対談で『女性の時代を作ろう』と気合いを入れていたこともあった。その小池氏も早晩、都知事を辞任、早ければ次の衆院選に出て、再度、国政に戻りたいようだ。コロナの終息状況しだいでは、そうした道を選ぶ可能性が高い。場合によっては選挙で野田氏と連携、タッグを組む形で、まずは『野田総理誕生』を後押しするのではないか。小池氏とすれば、その後の女性総理を狙うということだろう。二階幹事長は野田氏をかわいがっている一方で、小池氏にもパイプを持っている。『ポスト菅』政権下で幹事長留任となれば、早々に小池氏の自民党復党を認める可能性もある」(自民党ベテラン議員)
野田氏のここにきての最大の強みは、世界を含め「女性活躍」という追い風があることだ。
ヨーロッパではドイツのメルケル首相はじめ、女性のトップリーダーが多々存在する。アメリカのバイデン新政権では、ハリス副大統領や閣僚など、主要スタッフの実に3分の1が女性である。ヒラリー女史は前々回の大統領選で惜しくもアメリカ初の女性大統領の座を逃した、といった具合だ。この国に女性のトップリーダーが出現しても、もはや違和感はなくなっているだろう。
一方で、野田氏には逆風がないわけではない。長く無派閥を通してきただけに、漠然とした人気はあっても、核になる人脈が乏しい。後ろ盾となる二階氏の他に、野田氏の「名代」として主要3派の領袖らと接触する仲間が欲しい、ということである。