菅野美穂・浜辺美波『ウチカレ』炎上は計算? 北川悦吏子脚本の危うい「笑えなさ」 (2/2ページ)
- タグ:
-
ウチの娘は彼氏が出来ない
-
岡田健史
-
浜辺美波
-
沢村一樹
-
北川悦吏子
また、浜辺美波(20)と横浜流星(24)がダブル主演した『私たちはどうかしている』(日本テレビ系)も然り。
■菅野美穂と浜辺美波という救い
ただ『ウチカレ』が上記の2本と違うのは、脚本の北川悦吏子が意識的にズレを盛り込んでいるのか、いろいろなことをナチュラルに勘違いしているのか、計りかねる点である。ズレ方が微妙なので、笑えない部分が出てきてしまうのである。
しかし、それを含めて「ドラマの魅力」にしようとする役者陣の力量は素晴らしい。菅野美穂は、あのクセのあるセリフすら自然に聞こえさせるのだから本当にうまい。そもそも碧という役は、見栄っ張りの若ブリッコにも見える危険キャラ。それを見事「か、かわいい!」と思わせる、カンノちゃんのみずみずしさよ……。
浜辺美波は『私たちはどうかしている』もそうだったが、古くさいドラマ展開に不思議なほどハマる人である。ベタな展開や大げさなセリフも、彼女にかかれば最高に美しいファンタジー。毎回しつこいほど投入される「かーちゃん」というセリフも、浜辺だから許される。
SNSでツッコミを入れることも含めてドラマを楽しむ。そんな姿勢が普通になっている現代では、オワコンと騒がれていること自体、オワコンではないのかもしれない。ややこしい話だが、『ウチカレ』がドラマのあり方を考えさせてくれることは、間違いない。(田中稲)