フリーアナ市野瀬瞳が明かすスギちゃんビンタ事件の真相「視聴者センターにめっちゃ苦情が来ました」【独占告白4/10】
フリーアナ市野瀬瞳 独占告白4/10
新潟総合テレビ、中京テレビでの局アナを経てフリーで活躍している市野瀬瞳。1月15日に発売されたEX大衆2月号でインタビューを行なったが、誌面では掲載できなかった部分を本サイトで公開。10回にわたって掲載する。
──相当な覚悟とプロ意識を持って『オドぜひ』に臨んでいたんですね。
オードリーの2人ががんばっても、私が同じ場所に立ってなかったらダメになっちゃうじゃないですか。そう思いながらアシスタントを続けて、2~3年目くらいでキャラが確立されてきたんです。視聴者からは「出過ぎだよ」とも言われましたが(笑)。
──スギちゃんへのビンタ事件も、そのプロ意識ゆえにですね。
あれは本当にスゴいクレームが来ましたし、大変だったんですよ! スギちゃんをゲストに呼んだ回で、トークの流れでいつものように若林さんが「いっちーダメよ、スギちゃん殴っちゃ」って無茶なフリをしてくるんですよ。ただ、私はアナウンサーとしてそれだけはしたくなかったんです。ゲストを殴るなんて、女性としても人間としてもやっちゃいけないと。
──ごもっともな意見です。
でもカメラは回ってるんです。そして、若林さんがいたずら顔でずっと私の方を見てくるんですよ(笑)。
──徐々に包囲網が狭まっていきますね。
でもやっぱり、これやっちゃったらアナウンサーとしてだけじゃなくて、人間としてダメじゃんと思って葛藤がありました。そんな私の葛藤を無視して、周りは「行け、行け!」という目で見てくるんですよ!
──そして、ついに……。
「もうこれは行くしかないな!」と思って。その場はスタジオの熱を冷まさせないために、スギちゃんの顔を平手で殴ったんですよ。そしたらすごい笑いが起こって、その場は終了したんですけどね。でも、さすがにそのシーンはオンエアされないだろうと思ってたんですよ、コンプライアンス的に。そしたら見事にオンエアされまして(笑)。
──オンエア後の反響はどうでしたか?
もう、視聴者センターにめっちゃ苦情が来ました。中京テレビってやさしいから、わざわざそういう具体的な苦情について女子アナに言ってこないんですよ。でも、私を心配してくれた仲のいい視聴者センター担当者が「こういうクレームが来てるよ」と教えてくれて。それを知って私は泣きそうになっちゃって、「あのとき、どうすればよかったんだろう?」と考え込んで。
──バラエティの裏ではそんな葛藤があったんですか。
でも、あの場ではスギちゃんもオードリーの2人も私のビンタを待ってるし、だから手を出すのが正解だと思ったんです。それでも、私は編集でプロデューサーがカットするべきだと思ってたんです。それで怒ってプロデューサーに文句を言いに行ったんですよ。
(取材・文 舩山貴之)
PROFILE
いちのせ ひとみ
1984年12月25日生まれ、新潟県出身。横浜国立大学経済学部卒業後、新潟総合テレビ、中京テレビでの局アナを経てフリー。