白石麻衣が永島聖羅の初選抜入りに感極まる! メンバー間の関係性が分かる選抜発表

日刊大衆

白石麻衣
白石麻衣

 いま日本を代表する女性アイドルグループに目を向けてみると意外にも「選抜制度」というシステムをとるグループは減少傾向にある。AKB48の代名詞である選抜総選挙も2018年の開催から2年連続で行なわれておらず、今後も行なわれるかは分からない状況。そもそもアイドルにとって選抜制度って必要なのか? 様々な女性アイドルグループを例に出し、徹底的に考えてみよう。

 この特集のために、乃木坂46の以前の選抜発表を見返してみた。すると、すっかり忘れていた事実が浮き彫りになった。最近の発表方法は会議室にメンバーを集め、読み上げていくというスタイルだ。数年前までは、スタジオで発表された選抜メンバーに、MCのバナナマンがひとりずつ感想を述べていくというもの。この2パターンの印象がいつしか強くなった。だが、結成初期の発表方法は多岐にわたっていた。全メンバーが1か所に集められるまでは変わっていないものの、メンバーの携帯電話に合格が伝えられるパターンもあれば、ひとりずつ渡された紙を開き、選抜入りか否かが分かるパターンもあった。

 2013年、5thシングルの選抜発表は、紙を開いて、選抜入りが分かるパターンだったのだが、永島聖羅が初めて選抜入りを果たした場面は忘れられない。その日、選抜発表されることを知ったメンバーは緊張した面持ちでその瞬間を待っていた。白石麻衣は4作連続で福神入りしていた。この日も福神に入ったことが判明し、ほっと胸をなでおろす。

■運命の瞬間を迎える永島聖羅

 続いて、運命の瞬間を迎えるのは永島聖羅。4作連続で落選している彼女は沈痛な表情を浮かべている。その顔からは諦念さえ感じられる。歩を進め、紙を開く。すると、それには「15」と書かれてあった。選抜入りが確定した瞬間だ。思わず、「うおー!」と声を上げる、ワイプのバナナマン。永島の顔はくしゃくしゃだ。乃木坂46入りから約1年半。ようやく選抜の切符を手にしただけでなく、親友である白石と同じシングル曲を歌うことができるのだ。

 すでに選抜入りが確定しているメンバーは別室で待機している。その部屋へとおそるおそる入っていく永島。ドアを開けると、すかさず白石が永島に駆け寄り、強く抱きしめる。ほかの選抜もムードメーカーに近付き、祝福の輪を作る。白石は「よかった! うれしい! どうしよう!」と感極まっている。ここまで感情をあらわにする瞬間も珍しい。白石がそれほどうれしかったのだ。

 このシーンから浮かび上がってくるのは永島の人柄だ。どのメンバーからも愛されていることが分かる。そして、白石の人間性もまたダイレクトに伝わってくるではないか。

 このように、以前の乃木坂46にはメンバーの感情がもろに伝わってくる選抜発表が用意されていた。メンバーへの心的負担を軽減するためか、その後の選抜発表シーンは番組上あまり重く受け止められないように放送されていくことになるのだが、永島初選抜時のような、歓喜の瞬間が分かりやすく伝わる場面がなくなってしまったのは一考の余地があるかもしれない。初選抜の同期に駆け寄るメンバーを画として見てみたいと考えるのは私だけではないはずだ。

(EX大衆2021年2月号「アイドルにとって選抜とは何かを考える」乃木坂46選抜発表名場面)文●犬飼華

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