現役アイドル前田美里「乃木坂のMVはドラマですけど、欅坂は“映画”感が強いですね」【画像40枚】「坂道が好きだ!」第60回
アイドルで坂道オタ! 前田美里の「坂道が好きだ!」 第60回
近年、さらに加熱する坂道シリーズ。その人気は多種多様のファンを生み、ついには同じアイドルながらにアイドルを推すという熱烈な「坂」ファンが現れた。それが坂道オタ界隈でもガチ勢と認められるグラビアアイドル前田美里だ。彼女とともに坂道の魅力に触れていきたい。
■MVで付いた欅坂46のイメージ
――次は欅坂46(現・櫻坂46)のMVについてですけど、欅坂は欅坂で乃木坂さんとはまったく違うタイプのMVを作りましたよね。
テイストが全然違いますもんね。最初『サイレントマジョリティー』のMVが出たときに、みんな笑ってないから「笑わないアイドル」って言われてたじゃないですか? だからそれによる印象づけというか、そういうのはすごくあったなって思いますね。
(『サイレントマジョリティー』)
https://www.youtube.com/watch?v=DeGkiItB9d8
――デビュー曲のMVはグループのイメージに直結しやすいですからね。
そうなんですよ。実は全然笑ってるんですけど、世間的には『サイマジョ』のクールな感じのイメージがついていて。
――確かに『めざましテレビ』など、外番組で紹介されるときは大体「笑わないアイドル」と言われてました。
そう! 『Mステ』でもそうでしたし、最初のほうってどこの局でもそういうふうに紹介されてましたよね。『セカアイ』(世界には愛しかない)とか『二人セゾン』は全然ガチガチのアイドル系なのに、世間的にはどうしても『サイマジョ』とか『不協和音』の印象が強くなっちゃうんだろうなって思いますね。
(『不協和音』)
https://www.youtube.com/watch?v=gfzuzDrVRVM
――「欅坂46=渋谷」というイメージが付いたのもMVの影響が大きいんじゃないかと思います。
普通に工事してるところで『サイマジョ』のMV撮るってなかなかスゴいなと思いました。あと渋谷川の水たまりがある所に入ってジャケ写撮ってたのもスゴかったですし(笑)。今じゃもう、あそこには立てないわけじゃないですか? でもメンバーみんな「あそこで撮影できたのはすごい良かった」みたいに言ってたし、あそこが欅坂の聖地になりましたからね。
■乃木坂46は「ドラマ」で欅坂46は「映画」
私『避雷針』とか『もう森へ帰ろうか?』のああいうダークテイストなMVがめちゃめちゃ好きなんですよ。『避雷針』でてち(平手友梨奈)が湖の中に入っていたり、ドロッドロッの所でみんな膝付いて泥まみれになりながら踊ってるのがもうスゴイなと思って。
(『避雷針』)
https://www.youtube.com/watch?v=8y14n7mEVlo
(『もう森へ帰ろうか?』)
https://www.youtube.com/watch?v=f7wTsLBIeC8
――MVを通して今までのアイドルとは違うものを見せようとしてましたよね。
そうですね、ホントに1個のドラマというか映画を観ているような感じで。乃木坂はドラマですけど、欅坂はどっちかっていうと“映画”感が強いですね。それこそ『黒い羊』のMVを初めて観たときはホントに衝撃的で泣きましたし、なんかもうよく分からない感情になったのを覚えてます。
(『黒い羊』)
https://www.youtube.com/watch?v=MAkIYZiyJq4
――しかも一発撮りでしたからね。『黒い羊』は新宮良平監督があるインタビューで話していたんですけど、あのMVを撮るときにエキストラも含めた全員が“本気で魂を燃やせる”ように空気づくりをしていたそうです。
ドキュメンタリー映画のなかでもありましたもんね! すごい張り詰めた緊張感のなかで大声で叫んでたり。
――終盤にメンバーとエキストラ全員が平手さんのほうを向いていて、平手さんが1人で立ち向かうように踊っていたシーンがあったじゃないですか? あのシーンが撮れるかどうかは“一種の賭け”だったみたいですね。
あそこもすごい鳥肌立ちましたし、てちがお父さん役みたいな人に思いっきり背中グイッ! って引っ張られてるのとかもすごいリアルだなって思いました。でもそこからどっぷりハマって、今でも世界観に浸りたいときには何回も観ちゃいますね。
(取材・文=鎌形剛)