コロナ医療現場で見たナース残酷物語「針を振り回すモンスター患者も…」 (3/3ページ)
都立広尾病院では出産を予定していた妊婦は転院、都立駒込病院では新規ガン患者の受け入れをやめました」
妊婦やガン患者、難病患者の診療を断ってまでコロナ治療に専念しても、医療従事者の善意が全く通じないコロナ患者もいるという。この勤務医が続ける。
「妊婦や子供を診たいと都立病院勤務を志願した助産師や看護師が今、相手にしているのは、ほとんどがぐったりしている患者ですが、中にはかみ付いたり、マスクを外して飛沫や唾を飛ばしたり、点滴の針を抜いて腕から流血し血のついた針を振り回す認知症患者や、意識が混濁した高齢者、モンスターのコロナ陽性患者です。なので、感染する危険は極めて高い。大げさではなく、生命の危機を感じながらコロナ治療にあたっているのです」
息もつけない仕事を終えて帰宅しようにも、家庭内感染を恐れてホテル暮らしの職員もいれば、同居家族が親族の家に避難して一家離散状態の職員も。孤独と恐怖に支配される日々なのだ。
※続く/後編は2月8日10時に配信予定
(看護師/医療ジャーナリスト・那須優子)
※写真はイメージです